各メーカーがエース級の実力を投入する販売最激戦区、1.8L〜2.0Lのエンジンを持つ「2Lクラスミニバン」4車種について、評論家5人によるランキングを実施。
よって今回は、アルファード/ヴェルファイア、エルグランド、オデッセイなど2.5L〜3.5Lクラスのミニバン、いわゆる「ラージクラスミニバン」についてはノーエントリーとなる。
ノア/ヴォクシー/エスクァイア、ステップワゴン、セレナといった定番三強に対し、ビッグマイチェンで大胆なフロントマスクのみならず、2.2Lディーゼルターボを搭載して魅力アップしたデリカD:5がどのように食い込んでくるのかが注目ポイント。
また、1.5Lクラスとなるコンパクトミニバン ホンダ フリードvsトヨタ シエンタの1対1対決も掲載。
〈2Lクラスミニバン 販売台数TOP4〉
1位 ノア/ヴォクシー/エスクァイア…ノア 4320台/ヴォクシー 7098台/エスクァイア 3087台(計14,505台)
2位 セレナ…4513台
3位 ステップワゴン…4303台
4位 デリカD:5…1019台
※2018年8月~2019年1月の半年間の月販台数の平均値で順位付け
※本稿は2019年3月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年4月10日号
■売上ではダントツのノア3兄弟だが…!?
4位となったノア・ヴォクシー・エスクァイアの3兄弟について、4氏が最下位をつけたのに対し、唯一1位をつけたのが鈴木直也氏。
鈴木氏は逆に、総合で1位をとったデリカに対して最低となる4位をつけた。これは、下で岡本氏が言及していることでもあるが、「何をもってミニバンを評価するのか」によって、その採点が変わってくるのだと思う。
端的に言えば、それは「家族のためのミニバン」か、「4WD・走りのためのミニバン」か、ということになるのだろう。
見方を変えれば「この2つに相容れる部分はないのか?」ということにもなるはずだが、こちらについては また別の機会に触れてみたい。
●1位 三菱 デリカD:5(価格帯:384万2640円〜412万6320円)
1位票と2位票を2名ずつ獲得し、僅差で総合1位に。ディーゼルエンジンや悪路走破性の高さなど、ほかにはない個性がある。
●2位 ホンダ ステップワゴン(価格帯:245万5920円〜399万6000円)
「わくわくゲート」は使い勝手抜群だ。
●3位 日産 セレナ(価格帯:233万1720円〜382万1040円)
e-POWERが登場して販売も好調だ。
■デリカD:5を1位にした理由は?
(TEXT/岡本幸一郎)
この4台は着眼点によって順位がいかようにでもなってしまうと思うのですが、筆者としては同列では語れないぐらいダントツでデリカを高く評価しています。
4WD性能の高さやSUVとの融合などほかにはないわかりやすい優位性があるのはいうまでもなく、新型はとにかく完成度が高いことにも大いに感心させられました。
■やっぱり1位は“鉄板”のノア/ヴォクですか!?
(TEXT/鈴木直也)
ミニバンはいうまでもなく家族のためのクルマ。カーマニアのお父さんが独断でデリカD:5あたりを買うと、ヘタをすると家族不和の原因にもなりかねない。
そういう意味で、敢えて心を鬼にして普通のファミリー向けを想定してランキングした結果がコレです。子どもを味方につけたお母さんに戦いを挑んでも、お父さんに勝ち目はないですよ。
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