マツダが2021年に発表した新しいSUV商品群として、日本に投入されるモデルとしては最も大きなボディサイズをもつ「CX-80」。2023年秋のデビューが噂されているCX-80は、すでに投入されているCX-60より大きい3列シートモデルであり、新たな価値観を提供するファミリーカーとして大きな期待が寄せられている。
まだまだその全貌が明かされていないCX-80について、期待したい姿を考えてみよう。
文:立花義人、エムスリープロダクション
写真:MAZDA、ベストカー編集部
ミニバンでは味わえないデザイン性とスタイリングは魅力的
世界的に人気が続いているクロスオーバーSUVだが、その理由のひとつだと考えられるのがスタイリングだ。クーペのような流麗なルーフラインと、SUVらしい力強さの融合は乗用車としての魅力を高め、CX-80のように大柄なボディになれば、迫力や存在感はスポーツカー以上。
迫力だけいえば、トヨタのミニバンも負けてはいないが、ミニバンは実用性は高いものの、スタイリングの自由度は高くなく、フロントフェイスや灯火類のデザインで個性を出すぐらいになってしまう。特にCX-80はFRベースのプラットフォームによるロングノーズ・ショートデッキのスタイリングであることから、ラグジュアリーSUVとしてのエレガンスと機能性にあふれるデザインが楽しめるだろう。すでに販売されているCX-60の販売が好調なだけに、CX-80にもフラッグシップSUVとしての新たな価値に期待したい。
パフォーマンスだけを追求するのではなく、人間中心でつくられたクルマを楽しめるはず!!
マツダの新世代のクルマづくりのコンセプトである「どんな道でも、心昂るドライビングエンターテイメント」を具現化するために開発された、新開発のプラットフォームを採用するCX-80。パワートレインが縦置きになることによってできた空間を最大限に生かしたサスペンション設計で、タイヤをしっかりと路面に接地させ、車両の挙動が安定するようにつくり込まれている。リアサスペンションも、ロードスターで培われたノウハウと設計思想をベースにマルチリンク式を採用するなどで、安心感のある乗り心地とロードノイズの低減を目指しているはずだ。
エンジンはCX-60と同様、2.5Lの直4ガソリンエンジンや3.3L 直6クリーンディーゼル(48Vマイルドハイブリッド)、プラグインハイブリッドが用意される見込みだ。フラッグシップとはいえ、とにかくスポーツカー顔負けのパフォーマンスを追求するのではなく、人間中心や人馬一体という、マツダのテーマに沿ったクルマづくりがなされており、高級車=ハイパワーという常識(今はそういう時代でもなくなってきているが)を覆してくれる、独自の価値を追求した一台になってくれるはずだ。
コメント
コメントの使い方デカすぎ。
世界に目を向けて販売台数の少ない日本に合ったCX-8を廃止。
CX-2桁の儲かる車種以外は順次生産中止。
80はFRなのに最小回転半径もCX-8よりデカくなる見込み。都会では運転の楽しさは味わえない。