不調であることは感じつつも、走ること自体には問題がないため、修理しないままついつい放置しているちょっとしたクルマのトラブル。そのままにしておくとイライラの原因だけでなく大きな事故につながる可能性も!?
文/井澤利昭、写真/写真AC
エアコンの利きが悪い…変だと思ったら即対応を
ここ最近の猛暑もあり、現代のクルマにはもはや必要不可欠といえる装備のひとつがエアコンだろう。
長年使っている古いクルマの場合、だんだんと利きが悪くなり、あまり冷えないことに気づきながらも、「こんなものかな?」と、そのままの状態で使い続けているという人も多いのではないだろうか?
とはいえ真夏の炎天下では、閉め切った状態の車内の温度は50℃を超えることもあり、運転中の熱中症など、調子の悪いエアコンのせいでドライバーが体調不良に陥ってしまうことにもなりかねない。
エアコンの利きが悪くなる原因はさまざまあるが、長年メンテナンスをしていない状態であれば、まずはエアコンフィルターをチェック。
汚れがひどいものはもちろん、フィルターの寿命といわれる1年または1万km以上使用しているものは、目詰まりによる送風量の低下やカビなどによる異臭の原因となるため、早めに交換したい。
フィルターの交換はディーラーやカー用品店で可能だが、車種によっては自分で作業ができるものもあるため、クルマいじりが得意な人であれば、挑戦してみるものありだ。
また、送風口から風は十分に出ているにもかかわらずあまり涼しくならない場合は、エアコンガスの補充が必要な可能性も。
最近ではガスの補充を自分でできる簡易キットがネット通販などで入手可能だが、シーリングの劣化や破損などが原因でガス漏れを起こしていることも考えられるため、そのチェックも含めてプロに任せたほうが安心かもしれない。
ワイパーはビビリ音、拭きムラを感じたら即交換
日常的に使うことが多いクルマの機能は、ちょっとした不調程度であれば「とりあえず使えるからいいか……」と、修理もせずそのまま放置してしまいがちなもの。
雨や雪の日などに視界を確保するためのワイパーも、そんなおろそかにしてしまいがちな機能のひとつだ。
特にありがちなのが「ビビリ音」などともいわれる、ガラス面との摩擦で起こる異音がしているにもかかわらず使用し続けているケース。
ワイパーからの異音の原因はいくつか考えられるが、もっとも多いと思われるのがワイパーゴムの汚れや劣化だ。
劣化がひどい場合はゴムの先端部分がちぎれてしまうこともあり、ここまでくると異音だけではなく、拭きムラやガラス面を傷付けてしまう可能性も。
また、ワイパーブレードの歪みによっても動作時の異音や拭きムラが出ることがある。積雪の重みでワイパーブレードが曲がってしまったというのは、冬場にはありがちなケースだ。
ワイパーゴムやワイパーブレードの寿命は1~2年程度といわれており、不具合が出る前に定期的に交換するのが理想的。
作業も簡単なので、交換費用を抑えたいのであれば自分でやってしまうのもありだ。
コメント
コメントの使い方整備士やってるけど、タイミングベルトが劣化してキュルキュル音が出るって聞いた事がない。
補機ベルトの事でしょ?
素人がエヤコンガス補填作業すべきじゃないよ。入れすぎれば故障の原因ガスが不足状態で使用するとコンプレッサにダメ-ジ。
ワイパ-はゴム。紫外線劣化するから半年ごとに交換。
それとバッテリ上がりにJAFを呼ぶ?周囲に車がいないときどうすんの?到着まで待つんかい?なぜジャンプスタ-タを推奨しないの?5000円出せば商品買えるよ。 金だしたくない?
現代の車のジャンプスタータでの始動はECUや様々な電装品にダメージを与えやすくお勧めしかねます。仰るエアコンガスのように素人がやるべきでない行為ですね。
バッテリーも必ず劣化していくので定期交換が基本です。万一が無いようにしておいて、それでも尚あげちゃった時には、車種別の対策できるプロに任せたいですね。最悪スタータを使った場合は必ずディーラーで総点検なのが現行車です。