パワーウィンドウの動きが遅い!? ライトが暗い気がする…放置すると大惨事になるかもなトラブル4選

止まったらアウト!! バッテリーは劣化の兆しが出始めたら早めに交換

クルマが使えなくなるほどじゃないけれど…不快指数100%の小トラブル
バッテリーを長持ちさせるためには、電圧のチェックなど日頃のメンテナンスが重要。通常時の電圧は12.5~12.8Vが適正値とされており、12.5Vを下回ると交換が必要に

 走っているときには特に問題はないものの、エンジンの始動時に力強さがない、停車時のヘッドライトが暗い、パワーウィンドウの開閉が遅いといった症状が気になり始めたら、バッテリーが劣化してきている可能性が高い。

 クルマのバッテリーの寿命は、一般的なガソリン車の場合2~3年程度といわれているが、使用状況によっては思いのほか長持ちすることもあり、交換時期を過ぎても使い続けてしまうことも多い。

 とはいえ、外出先で突然エンジンがかからなくなるなど大きなトラブルにもつながりかねないので、前述のような“兆し”が出始めたら早めに交換をしておきたい。

 万一、出先でバッテリーが上がってしまった場合は、ロードサービスやブースターケーブルを介して他のクルマから電力を分けてもらうことになるが、一度上がってしまったバッテリーは本来の性能までは回復しないため、新品への交換が必要な場合も。

 クルマを長期間走らせずに放置してしまうと自然放電が進むため、バッテリーの劣化を防ぐためにも定期的にクルマを動かすようにしたいもの。

 電圧のチェックや開放型であればバッテリー液の補充といった日頃のメンテナンスももちろん重要だ。

無視すると大トラブルに発展!! 異音はクルマからのSOS

クルマが使えなくなるほどじゃないけれど…不快指数100%の小トラブル
“ブレーキ鳴き”ともいわれる「キーキー」という音や、何かが擦れるような「ゴーッ」という音がする場合は、ブレーキパッドの摩耗やローターのサビなどの可能性が。万一のときにブレーキが利かないといったことがないよう、すぐプロの目によるチェックを受けよう

 エンジン音やロードノイズなど、クルマを走らせていると何かしらの音が発生するのは当たり前だが、いつもとは違う聞き慣れない音が常にするようになったら、それはトラブルを知らせるクルマからのサインかもしれない。

 前述のワイパーのように見える部分であればわかりやすいが、見えない部分で発生する異音は、素人ではなかなか原因がつかみづらい。

 エンジンであれば「ゴロゴロ」という音はエンジンオイルの不足など潤滑系の問題、加減速時に「キュルキュル」という音がするのであればタイミングベルトの緩みや劣化。

 足回りからする「ゴーッ」「キーキー」と何かが擦れるような音であればブレーキパッドやブレーキローターなど、ブレーキ回りの劣化が考えられる。

 また、排気系からの「ボーッ」「カラカラ」という大きな音や、いつもより排気音が大きくなったなどはマフラーの破損などの可能性があるが、排気系からの異音はエンジンの点火系のトラブルなども考えられるため、異音を感じたら早急に原因を確認し、対処することが必須だ。

 このように異音の原因となるトラブルは、音の発生源や種類で、ある程度は推測できるものの、その判断はもちろん対処法については、やはりプロの判断に任せたほうが安心できる。

 特に、エンジンや足回りの異音は、場合によっては大きな事故の原因にもなりかねないだけに、早めにディーラーや整備工場に相談したほうがいいだろう。

 不調なままのクルマを走らせるのは、故障の悪化によって出費が増える可能性があるのはもちろん、運転中、そちらに気をとられて注意力が散漫になり、事故の原因にもなりかねない。

 大事ではないから……と放置することなく、早めの対処と修理がやはり肝心だ。

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