ベストカー本誌でも掲載している「販売台数ランキング」。その順位の差はメーカーの販売力によるものなのか? それともそのモデルの出来のよさによるものなのか? ここでは、軽自動車の2023年1~5月の累計販売台数を集計しTOP3を検証。また惜しくもTOP3には入ることができなかったが、それでもその出来をほめたいモデルも選出する!!
※本稿は2023年7月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年8月26日号
■1位:ホンダ N-BOX(販売台数:9万6208台)
販売1位のN-BOXは、2011年に発表された初代モデルが高い人気を得た。ホイールベースは軽自動車で最長の2520mmで、全高が1700mmを超える軽自動車の中で車内が一番広い。
2代目のN-BOXは、初代の成功を受けて、さらに多額の開発コストを費やした。内外装の質、静粛性や乗り心地を大幅に向上させて「これで充分」と感じさせる軽自動車になった。初代で築いた実績、2代目の完成度。1位は実力だ。
●150字でわかるホンダ N-BOX
N-BOXは、2017年に2代目に刷新されて以来、ほぼ一貫して国内販売の1位を独占している。2023年には、国内で売られるホンダ車のうち、約40%がN-BOXになった。人気の理由は、軽乗用車では最も広い室内空間で、前後席ともに頭上と足元には充分な空間がある。内装の仕上げも上質で、ノイズも小さく乗り心地は快適だ。
■2位:ダイハツ タント(販売台数:6万5513台)
ライバル車のタントが販売2位に留まる理由は、N-BOXほどの強いインパクトがないからだ。
タントは左側のピラーをスライドドアに内蔵させ、前後のドアを両方ともに開くと開口部がワイドに広がる。この機能はN-BOXにはなく、タントは2022年にSUV風のファンクロスも加えた。積極的なテコ入れを行い、2023年のタントの売れ行きは2022年の1.8倍に増えたが、N-BOXの牙城は崩せない。
タントの商品力も高く、優れた乗降性やSUV風のモデルを求めるユーザーにはN-BOXよりも魅力的だが、販売面では勝てないのだ。初代と現行型で築いたN-BOXの人気は超絶的で、国内販売では圧倒的な1位だからタントにとっては相手が強すぎる。
●150字でわかるダイハツ タント
タントは全高が1700mmを超えるボディに、スライドドアを装着して、居住性、積載性、乗降性が優れている。特に左側のピラーをドアに内蔵したから、左側のドアを前後ともに開くと開口幅は1490mmに広がる。ベビーカーを抱えて乗り込めるなど、乗降性が抜群にいい。SUV風のタントファンクロスが追加されたのも人気の要因だ。
コメント
コメントの使い方スズキもダイハツもNo1目指してませんね。あわよくばって感じ。それより複数の車種による販売台数でのシュアに力を入れてます