真夏の炎天下に止めたクルマの車内は、わずか20分ほどで40度を超え、約1時間後には50度以上になることもあります。過酷な環境となる車内では、普段何気なく持ち歩いている身近なものが危険物へと変わることも。夏の車内へ置いたままにしてはいけないものと、その理由を紹介します。
文:yuko/アイキャッチ画像:Adobe Stock_AntonioDiaz/写真:Adobe Stock、写真AC
【画像ギャラリー】炎天下の車内に置いたらヤバいもの5選!! スマホ、スプレー缶、モバイルバッテリーが危険物に変わる夏(6枚)画像ギャラリー想像以上の高温になる真夏の車内
真夏の炎天下に駐車したクルマの車内は、短時間で危険な温度に達します。JAF(日本自動車連盟)が実施したユーザーテストでは、真夏の炎天下に4時間駐車した車両の車内最高温度は57度まで上昇。私たちが日常生活で経験することのない高温環境になります。
50度以上という高温下は、人やペットだけでなく、身の回りの多くのものにとって危険な環境。多くの製品が使用・保管環境として想定していない温度であり、車内に置いたままにしてしまうだけで、故障や事故の原因になる可能性があります。
日差しがあたるダッシュボードはさらに危険。同テストでは最高79度にまで達しています。サンシェードを装着した場合は、52度まで抑えられましたが、それでも素肌で触れてしまうと、場合によってはやけどの危険もある温度帯です。
同テストでは、実験開始時25度だった車内温度がわずか20分程度で40度を超えており、短時間で危険な温度に達する点も覚えておかなければならないポイントです。

NITEも注意喚起 リチウムイオン電池内蔵製品は絶対に放置NG!
炎天下の車内に放置してはいけないものとして、もっとも注意したいのが、リチウムイオン電池を搭載した製品です。
スマートフォンやモバイルバッテリー、タブレットはもちろん、近年普及しているハンディファンやワイヤレスイヤホン、電子タバコなども同様。高温環境では電池内部で異常な反応が起こり、発熱や破裂、発火につながるおそれがあり、製品事故を調査しているNITE(製品評価技術基盤機構)も、夏場はリチウムイオン電池を使用した製品をクルマの中に放置しないよう注意を呼びかけています。
NITEによると、リチウムイオン電池搭載製品の事故は年々増加しており、2024年には過去最多となる492件にのぼるとのこと。なかでも事故件数が多いのが6月7月8月とのことで、夏場はとくに注意が必要です。実際の事故事例も紹介されており、2023年8月には熊本県において、クルマの中でモバイルバッテリーを焼損する火災があったそうです。
東京消防庁も、リチウムイオン電池搭載製品による火災が増加しているとして、熱のこもりやすい場所での使用や保管に注意を呼びかけています。

スプレー缶も危険 破裂するリスクが
スプレー缶も、真夏の車内に放置してはなりません。消臭スプレーや虫よけスプレーなど、スプレー缶を使った製品は意外と身近にありますが、これらの多くには可燃性ガスが使用されており、高温になると缶内部の圧力が上昇、破裂し、漏れたガスが火気に引火すると、火災につながるおそれがあります。
一般的にスプレー缶は40度以下で保管することが前提となっており、その旨の注意書きが缶ラベルには記載されています。上越地域消防局が公開している実験映像では、60度で缶の底が膨らみ始め、72.9度で破裂し、火炎が噴き出しました。60度といえば、前述したJAFのユーザーテストにおける車内最高温度(57度)に近い数値です。さらに、破裂した72.9度も、同テストで計測されたダッシュボードの最高温度(79度)に迫る温度です。
スプレー缶に関しても実際に車内で破裂した事例があり、NITEによると、実際にクルマの荷物スペースに置いていたスプレー缶が破裂し、車内の天井に突き刺さったという事故があったそうです。
解氷スプレーや潤滑剤、タイヤワックスなど、クルマ用品にもスプレー缶を使用した製品は少なくないです。車内へ置いたままになっていないか、一度確認してみてください。







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