2012年にデビューした初代トヨタ 86&スバル BRZ。9年にわたり愛され続け、2021年に現行型へとバトンタッチしたのだが、希少なFRスポーツとしてもっと評価されるべきなのでは!? というわけで、現行型GR86&BRZの魅力を掘り下げ、熱く語っていきたい!!
※本稿は2023年7月のものです
文/橋本洋平、写真/ベストカー編集部、トヨタ、SUBARU
初出:『ベストカー』2023年8月26日号
■排気量アップの恩恵
先代の86ワンメイクレースカーを3台も乗り継いだ身としては、現行型GR86&BRZはいい意味で別のクルマに感じる。
つい先日、古巣のレースガレージのサーキットテストに参加してきたのだが、現行のGR86ワンメイクレースカーはかつてのものとは段違いに速い! もてぎでも富士スピードウェイでも、およそ3秒は違うのだ。
その要因は主にふたつ。ひとつは排気量を2Lから2.4Lへとアップしたことによるトルクの豊かさが挙げられる。かつての2Lの最大トルクは21.6kgm(6400~6600rpm)だったのに対し、現行型は25.5kgm(3700rpm)。
単純にトルクアップしたことはもちろん、その発生回転が圧倒的に低く、おかげでコーナーのボトムでエンジン回転が落ちたところからのピックアップがかなりよくなったというわけだ。
攻め込んでいくとアクセルを丁寧に扱わなければ破綻しやすいというデメリットもあるが、そこがまた挑戦のしがいがあって面白い。
かつてはアクセルをガバっと開けようが何も起きなかった世界から比べれば、より本格的なFRへと成長したといっていい。結果としてストレートエンドのスピードアップにも繋がっている。
コメント
コメントの使い方中身は高級車。異常なほど割安。普通は2.0でもロドスタRFくらいの価格になる。しかも剛性が高く足・出力のバランスが神懸ってる
でも先代やNDとかと比べると外見が・・。チューニングする前提なソリッドさは全く構わないのだけれど
先代やNDが視覚的に低くて幅広に見えるよう様々な錯覚効果を利用してるのに、現行はそれ系ほぼ削っちゃってる
中身は完成度高い素で行きたいのに、見た目は車高下げてやっとバランスする