あえてSUVも名乗らず登場した新型センチュリー。しかしトヨタのフラッグシップを名乗るだけあって、その見た目はエレガンスそのもの。ロールス・ロイスやベントレーとも張りあえそうな気品に満ちたエクステリアを早速チェックしてみよう!
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、トヨタ
■ドアの開閉方式までオプション選択できる!
まずはボディサイズだが、全長5205mm、全幅1990mm、全高1805mm。これはセダンのセンチュリーに対して130mm短く、60mm広く、300mm高いことになる。ホイールベースは2950mmでこれはセダンに対して140mm短い。
車両を前にしたときの印象だが、センチュリーの風格とSUVのアクティブさがうまく融合しているなという印象。とくに分厚いリアクォーターピラーは、リアシートにVIPを載せるショーファーカーであることを演出している。
いっぽうフロントマスクは、セダン版にはないモダンなたたずまいをみせる。LEDヘッドランプは4灯式で、ブラックアウトしたグリルはとてもスポーティだ。4灯LEDはリアのテールランプにも使われている。
センチュリーといえば、職人による手作業が行われることで知られるが、その伝統はここでも受け継がれた。精緻な彫刻が施された「鳳凰エンブレム」や、塗装面を徹底的に磨き上げ、光沢をもたらす「鏡面磨き」など、匠の手による細部にわたる仕上げが施されている。
発表会場では、2種類のセンチュリーが公開された。1台は標準モデルとでもいうべきもので、もう1台は顧客の好みに応えるためのさまざまなオプションを装着したモデル。フロントバンパーから再度ガーニッシュ、リアバンパーにかけてダーククローム調となり、ホイールもブラック、ブレーキキャリパーまでが赤く塗られている。
しかも驚くべきは、オプション装着車は通常のヒンジドアではなく、後席にスライドドアが用意されていたこと。なんとドアの開閉方式までオプションで変更できるのだという。
トヨタ関係者は「新しいセンチュリーは、ベース車両が2500万円。そこから(グレードや仕様違いがあるわけではなく)一人一人のお客様に合わせた個別オーダーシステムを採用する。スライドドアやグリル、ブレーキキャリパーなどもその個別オーダーパーツのひとつ。今回展示したGRMNは、モリゾウのオーダーにのっとった、ひとつの提案。だからたまたま同じパーツを選べば、この仕様に揃えることもできる」と述べていた。
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