右直事故も!! 自転車検知も当たり前に!? 衝突被害軽減ブレーキの今が進みすぎてた!!!!

右直事故も!! 自転車検知も当たり前に!? 衝突被害軽減ブレーキの今が進みすぎてた!!!!

 2021年11月以降、新規で販売されるモデルに義務化された自動ブレーキ。今後、2025年12月からは既存モデルにも義務化されていく。「付いているのが当たり前」になるからこそ、最新の自動ブレーキシステムの性能が知りたくなってきた!!

※本稿は2023年8月のものです
文/西村直人、写真/ベストカー編集部、AdobeStock ほか
初出:『ベストカー』2023年9月10日号

■やはり高年式ほど高機能

スバルの新世代アイサイトは交差点における右左折時の直進対向車や歩行者との衝突回避もサポート
スバルの新世代アイサイトは交差点における右左折時の直進対向車や歩行者との衝突回避もサポート

 義務化されると付いているのが当たり前だから、その機能や性能うんぬんは注目されなくなる。でも、衝突被害軽減ブレーキの場合、同じ車種でも年式が違うと性能差があったりする。そして最新のシステムでは、より幅広いシーンで安全を支援できるように機能が向上している。

 トヨタの最新システムでは、昼夜の歩行者、昼の自転車と自動二輪車に対応し、右折時の対向直進車両や、右左折時の歩行者や自転車をも検知。さらに見通しの悪い交差点でのいわゆる出会い頭での車両や自動二輪にも対応する。

 スバルは永らく複眼式の光学式ステレオカメラで対応してきたが、進化版アイサイトXでは広角カメラを加えた3カメラと、ミリ波レーダー、そして制動力の立ち上がりを早める電動ブレーキブースターで対応シーンを増やした。

■増える「踏み間違い」にも対応するものも

ホンダ フィットに搭載される「急アクセル抑制機能」。出荷時には「オフ」となっており、有効化するには別途セットアップ作業が必要となる
ホンダ フィットに搭載される「急アクセル抑制機能」。出荷時には「オフ」となっており、有効化するには別途セットアップ作業が必要となる

 ホンダは衝突被害軽減ブレーキとのコラボ機能として、F1でエンジン開発を担当していたエンジニアが創り上げた「急アクセル抑制機能」を実装する。後を絶たないアクセルとブレーキの踏み間違い事故だが、既存の衝突被害軽減ブレーキでは対応できないシーンがある。

 そこでホンダは「踏み間違いですね」とシステムが判断すると、5秒間はクリープ走行を続け警報ブザーとディスプレイ表示でドライバーに周知。

 それでもアクセルペダルが踏まれたままだと、30km/hまでゆっくり加速。この時、システムが前方に障害物を検知すると衝突被害軽減ブレーキが介入する、という流れになっている。

【番外コラム】知ってた? 乗用車の衝突被害軽減ブレーキは義務化されている!

 義務化の内容は次のとおり。40km/hで走行時、停止車両にぶつからないこと、60km/hで走行時、20km/hで走る前走車にぶつからないこと、30km/hで走行時、5km/hで自車の前を横断する歩行者にぶつからないこと。

 これに2024年7月からは38km/hで走行時、15km/hで自車の前を横断する自転車にぶつからないことが改正案として追加された。

【画像ギャラリー】交通事故のない世の中へ!! 日々進化する衝突被害軽減ブレーキ(8枚)画像ギャラリー

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