ソウル、2023年8月30日発表– Hyundai Motor Group(以下、同グループ)は、高麗亜鉛との間で覚書(MoU)の締結を発表しました。同グループは、韓国を代表する非鉄金属製錬会社の高麗亜鉛と、ニッケルのバリューチェーンを通じた包括的な協力関係を構築します。
調印式には、Hyundai Motor Group取締役副社長 兼 グローバル戦略本部長(GSO)のHeung-soo Kim(キム・フンス)、および高麗亜鉛の社長兼共同最高経営責任者(CEO)のKi-Duk Park(パク・キドク)が出席しました。
今回の提携には、ニッケル原材料の共同調達、ニッケル原材料の加工、加工ニッケルとバッテリー原材料の安定供給の確保、バッテリーリサイクルを含む新規事業の開拓などが含まれます。
両社は、電気自動車(EV)用バッテリーの重要な原材料のニッケルの安定的な供給チェーンの確立に向けて取り組む計画です。また、米国のインフレ抑制法(IRA)の基準を満たす原材料を調達するため、ニッケル原材料の共同購入や鉱山開発プロジェクトへの投資も計画しています。
同グループは4月に開催されたCEO Investor Dayにおいて 、2030年までに合計364万台のEVを生産し、世界トップクラスの リーダーシップを確保する計画を発表しました。
この目標を実現するため、同グループはニッケルやリチウムなどの主要な原材料の調達を重要視しています。同グループは、原材料の調達・加工およびバッテリー原材料の製造を専門とするさまざまなグローバル・パートナーとの提携を、積極的に模索しています。
高麗亜鉛は、2017年に亜鉛や銀などの非鉄金属の製錬に関する専門知識を活用し、EVバッテリー用の硫酸ニッケルを製造する子会社を設立しました。同社は、ニッケルを中心としたEVバッテリー事業における存在感の拡大に注力しています。この拡大には、EVバッテリー用の前駆体を生産する子会社の設立と、年内に蔚山(ウルサン)の工業団地にニッケル製錬所を建設する計画が含まれます。
今回のパートナーシップによるニッケル供給は、2026年の開始を予定しています。2031年には、IRAの要件を満たすEVバッテリーを生産するのに必要なニッケルの50%を、高麗亜鉛との提携を通して調達する計画です。
さらにニッケルの供給は、同グループが他の地域のEV関連規制、欧州連合(EU)の重要原材料法(CRMA)、その他のESG(環境や社会、企業統治)要件を満たすEVバッテリー原材料を安定的に確保することにも貢献すると期待されています。
この協業の一環として、Hyundai Motor Group、Kia、およびHyundai Mobisが共同設立した海外合弁会社のHMGグローバルは、韓国亜鉛の株式の5%を取得する予定です。
株式の価格は1株当たり約50万4,333ウォンで、取引総額は約5,272億ウォンとなります。株式の取得と出資金の支払いは9月12日を予定しており、株式の譲渡は取得後1年間制限されます。
さらに同グループは、高麗亜鉛の社外取締役1名を提案する権利を得ました。今回の株式取得は、両社の戦略的関係を強化し、EV事業のバリューチェーンにおける協力関係を強化することを目的としています。
Hyundai(ヒョンデ)について
1967年に設立されたHyundai Motor Companyは、世界200ヵ国以上で事業を展開し、12万人以上の従業員を雇用しており、世界中のモビリティに関する現実的な課題に取り組んでいます。ブランドビジョンである「Progress for Humanity」に基づき、Hyundai Motorはスマートモビリティ・ソリューション・プロバイダーへの転換を加速しています。Hyundaiは、革新的なモビリティソリューションを実現するために、ロボティクスやAdvanced Air Mobility(AAM)などの先進技術に投資し、未来のモビリティサービスを導入するためのオープンイノベーションを追求しています。世界の持続可能な未来のために、Hyundai Motorは業界をリードする水素燃料電池と電気自動車技術を搭載したゼロエミッション車を導入するための努力を続けていきます。
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