マツダはCX-60から始まったラージ商品群のラインナップを着々と固めている。第二弾のCX-90(発表済み、北米市場ほか)、第三弾のCX-70(2024年春発表予定、北米市場ほか)、そして日本市場に2024年初頭に発売予定のCX-80をラインナップ予定。これらはすべてSUV。かねてから噂がのぼっているミドルセダン、マツダ6はほんとに出るのか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb、予想CGイラスト(ベストカー)
■続々とラージ商品群のSUVがデビュー
2019年に発表されたラージ主品群は、具体的な形として第一弾の2022年9月にCX-60が登場。その3列シート7人乗り版であるCX-90は第二弾として北米で2023年春から販売開始され、ワイドボディの2列シートのCX-70も2024年春に北米仕様で登場予定。第四弾のCX-80は、3列シート7人乗りで、2024年初頭に日本で販売される。
これらの車種は、縦置きエンジンの駆動レイアウトを採用するラージプラットフォームを採用するが、このラージプラットフォームを使うと言われているのがミドルセダンの新型マツダ6だ。
クラウンクロスオーバーがまだ発表されていない2年ほど前、マツダが開発中のFRプラットフォームを使って次期マツダ6と新型クラウンセダンを共通化するのではないかという噂があった。
たしかにマツダはマツダ6、トヨタはクラウンとほぼ同時期に開発を行っていて、苦境が伝えられていたマツダにとっては渡りに船だけに、トヨタのマツダ援助の一環としてクラウンセダンと、マツダ6が兄弟車になるという憶測も飛び出したというわけだ。
その後、ものづくりの現場である、トヨタの開発関係者に直接聞いてみると、その答えは「NO」だった。マツダから多くのエンジニアが今トヨタに来ているというが、新型クラウンやFRプラットフォーム関係ではないという。
当初2020年のデビューを予定していたCX-60の発表時(2022年6月24日予約受注開始、2022年9月発売予定)に、「このSUVだけでFRと直列6気筒エンジンの開発費を賄うのは厳しいのではないか」と、質問してみたが、「CX-8、CX-9などの上級モデルへ展開していくことになると思う」という答えだった。
もともとはマツダ6の次世代モデル用としてこのFRプラットフォームと直6エンジンが開発されたものの、世界の高級SUVの潮流に押され、まずはSUVを先行させた。
2023年11月に発表予定のクラウンセダンだけ駆動方式がFRになるというのは公然の事実だが、MIRAIやレクサスLSに使われているFRベースのGA-Lプラットフォームが採用される。
ということで、トヨタとマツダが協業で、FR+直6エンジンのセダンを作るという話はいまのところないということをお伝えしていこう。
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