「血圧が高いんだよねー」と笑っているアナタ。しかし、血圧が高いということは笑ってすまされる問題ではないのだ。ということで、クルマ好きほど血圧を下げておいたほうがいいワケを解説する。血圧高めのドライバー、必読だ!
文/斎藤由紀子、写真/写真AC
【画像ギャラリー】運転中は血圧急上昇!? 血圧を上げないためには?(10枚)画像ギャラリー■クルマの運転時は血圧が上がるのは必然!!
クルマの運転時、心身は想像以上に極度の緊張状態に置かれている。「そんなことない。リラックスして運転してるよ」という人も多いかもしれないが、人間の体のメカニズム上、緊張感ゼロで運転ができている人なんて皆無といっても過言ではない。というか、体が緊張感ゼロで運転なんてしてしまったら、危険極まりないのだ。
運転時に心身が緊張する原因は交感神経が活発になること。この神経は自律神経と呼ばれる神経のひとつで、「闘争の神経」とも呼ばれ、心身に気合を入れて緊急事態に備えて体の状態を整える働きをもつ。
その結果、注意力や集中力が高まり、適切に危険回避をできたり、アクセルやブレーキの踏み間違えをせずにすむというわけだ。
そのいっぽう、交感神経は全身の血管が収縮させる働きをもつため、血圧が上昇してしまうのだ。
■そもそも血圧って?
血圧とは、心臓が血液を押し出すときに血管にかかる力のこと。血管がしなやかに収縮すれば血管にかかる力は減り、血圧は高くならない。
しかし、血管が硬くなっていると血管は伸縮しないため、抵抗力が強くなり、血圧が高くなってしまう。
高血圧の基準は、家庭血圧で収縮期血圧(最高血圧)135mmHg以上/拡張期血圧(最低血圧)85mmHg以上、診察室血圧では収縮期血140mmHg以上/拡張期血圧90mmHg以上とされている。
診察室血圧とは、病院の診察室で測定した血圧のことで、診察室では緊張して血圧が高くなる人が一定数いることから、リラックスした状態で測定できる家庭血圧よりも高めに設定されているのだ。
病院で血圧を計るというストレスだけでも血圧は上がってしまうということは、運転時のストレスで血圧が上がるということは容易に想像できるはずだ。
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