2020年11月に登場した日産のベストセラーコンパクト、ノートがデビュー後初のマイナーチェンジを受け、2024年1月下旬から発売すると日産が発表した。今回のマイナーチェンジでは、新時代のVモーショングリル、セレナ顔に変更するとともに機能や使い勝手を向上させている。どこがどう変わったのか、見ていきたい。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、日産
■デビュー約3年で初のマイナーチェンジで顔が大幅変更
日産ノートは第二世代のe-POWERによる力強い加速とワンペダルドライブによる走りの楽しさ、優れた静粛性により、2022年度の国内販売で電動車販売台数NO.1を達成するなど、日産を代表するベストセラーコンパクトに成長した。
今回のマイナーチェンジの大きなポイントは、セレナと同じ新時代のVモーショングリルを採用するとともにLED ヘッドランプを全グレード標準装備としたこと。
そのほか、ノートオーラと同様、フロント&リアバンパーをボディカラーと同色にし、車両全体の統一感を図ることで、よりフレッシュで先進感を感じられるデザインへと進化した。
なお、有彩色のボディカラーには同色のカラードグリルを、無彩色のボディカラーにはダークメタルグレーのグリルを採用し、フロントフェイスを豊かに表現。
またリアバンパーの下部にはアシンメトリーな模様を施し、日本の風景に溶け込む佇まいに仕立てている。新デザインの 16 インチホイールカバーは、日本の伝統的な幾何学模様をあしらうことで、立体感と和モダンを演出した。
ボディカラーには、太陽光では赤みを帯び、陰に入ると青が表現される「スミレ」と、フレッシュさを感じる「ターコイズ」の 2 色の新色を採用したユニークな 2トーンカラーをはじめ、合計 14 色を用意。
■価格は4万9500~7万2600円のアップ
メーターやディスプレイは変わっていないものの、助手席側のパネルには水引をモチーフにしたデザインを採用し、シート地にランダムストライプを施すことで、エクステリアと調和した雰囲気に仕上げている。
さらに助手席側にあるグローブボックスは容量を拡大。収納スペースを上下 2 段に仕切ることで、取扱説明書やティッシュボックスなど、かさばりやすいものがすっきりと収納でき、利便性を向上させている。
インテリジェントキーは、クルマに近づくと自動でロックを解除する「接近時アンロック機能」と、降車後にクルマから離れると自動でロックをする、「降車時オートロック機能」を備え、日常での使い勝手をさらに向上させた。
価格はX(2WD)が229万9000円、X-FOUR(4WD)/258万600円。2023年2月の原材料費高騰による値上げ時の価格からXが4万9500円、X-FOURが7万2600円のアップとなるが、フロントマスクの変更やカラードバンパー、LEDヘッドライトの標準化、機能面の向上を考えると、ほぼ据え置きといっていいだろう。
なお、助手席回転シート装着車、法人向けのSグレードもラインナップ。ちなみにノートオーラは2024年春頃にマイナーチェンジする予定とのこと。
■日産ノートのグレード&価格
X(2WD)/229万9000円、X-FOUR(4WD)/258万600円
■日産ノート(2WD)主要諸元
全長:4045mm
全幅:1695mm
全高:1520mm
ホイールベース:2580mm
車両重量:1230㎏
エンジン:直3、1191cc
エンジン最高出力/最大トルク:82ps/10.5kgm
モーター最高出力/最大トルク:116ps/28.6kgm
WLTCモード燃費:28.4km/L
価格:X/229万9000円
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