長年、安全運転を続けている優良ドライバーの証である「ゴールド免許」。免許更新までの期間が長いことはよく知られているが、それ以外にも数多くのメリットがあり、持っている人は知らないと損してるかも!?
文/井澤利昭、写真/自動車安全運転センターウェブサイト、写真AC
【画像ギャラリー】優良ドライバーになるとお得なことがいっぱい!!(8枚)画像ギャラリー■更新までの期間が長いのが第一のメリット! ゴールド免許取得の条件とは?
運転免許証の有効期限が記載された部分の帯の色からそう呼ばれる「ゴールド免許」は正式には「優良運転者免許証」といい、クルマを運転する人にとってはちょっとしたステータスでもある。
その取得には、5年以上継続して免許を受けていることと、過去5年に渡り、人身事故や点数の付く交通違反がないことが条件。
さらに「重大教唆ほう助」という他人に重大な交通違反をそそのかす行為や、公道以外での人身事故がないことも取得の条件として定められており、これらすべてを満たした後の更新時に晴れて、ゴールドの帯が入った免許証が発行される。
ゴールド免許を持っていることのメリットと言われて、まず最初に思い浮かべるのが、免許更新までの期間が長いということだろう。
免許を初めて受けた「新規取得者」であるグリーンや、「初回更新者」「一般運転者」「違反運転者」が持つブルーの帯が入った免許証の有効期限は3年間。
いっぽうでゴールド免許では、この有効期間が5年間と、グリーンやブルー免許を持つドライバーよりも2年も長いため、長年ゴールドを続けていけば、免許更新のための手続きや講習の回数を大幅に減らすことができる。
免許の更新は運転免許センターや警察署に出向く手間があるうえ、時間もかかる。場合によってはせっかくの休みがつぶれてしまうこともあるが、ゴールド免許取得者であればそんな不満も少なくなるというわけだ。
■費用や更新場所など、免許更新時のメリットは多数
有効期間が長いのに加え、ゴール免許保持者は、免許更新時のメリットも、グリーンやブルー免許のドライバーと比較してかなり多い。
まず、なんといっても免許更新に必要となる手数料が安いという経済的なメリットが大きなポイントだろう。
免許更新時に支払う更新手数料(2500円)こそほかの色のドライバーと同じではあるが、この時に合わせて必要となる講習手数料が、一般運転者の800円と比べて300円安い500円に設定されている(いずれも2024年1月現在)。
これは一般運転者などと比べてゴールド免許取得者は免許更新時の法定講習の時間が短いため。通常60分かかる講習を30分ですますことができるため、更新時にかかる時間が短くなるというのも大きなメリットといえるだろう。
また、通常は各都道府県の運転免許センターや運転免許試験場まで出向く必要がある更新手続きが指定の警察署でもできる点も大きなメリット。
加えて、免許に記載された住所以外の全国どこででも免許の更新手続きができる「経由更新」も可能なため、仕事などで一時的に別の場所に住んでいるという人にとっては、更新のためだけにいちいち地元に戻る必要がないのもうれしい。
ただし、ほかの都道府県での更新は、通常は誕生日を挟んで前後1カ月ずつ、合計2カ月となる更新可能な期間が誕生日前の1カ月間のみとなるうえ、申請できる場所が各都道府県の運転免許センターだけにかぎられる点は注意したい。
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