クルマの値段は年々上昇していくが、我々ユーザーの所得は低空飛行……。そんなユーザーの多くが軽自動車を選ぶが、中には「登録車に乗りたい」という人もいる。はたして「100万円台で買える登録車」はどのくらい存在しているのだろうか?
※本稿は2024年1月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、トヨタ、三菱自動車、マツダ、スズキ
初出:『ベストカー』2024年2月10日号
■今や軽ハイトワゴンでも200万円近い……
15年ほど前に比べると、今のクルマの価格は、1.2~1.4倍に値上げされた。以前は200万円前後で買えたミニバンが、今は280万円くらいに達する。
値上げされた代わりに、衝突被害軽減ブレーキ、運転支援機能、ディスプレイオーディオなどが標準装着されるが、平均所得は伸び悩む。
その結果、軽自動車が新車販売台数の40%近くを占める。N-BOXやスペーシアのような背の高い軽自動車は、売れ筋価格帯が160万~200万円だ。
つまり以前のミニバンが、今はN-BOXなど車内の広い軽自動車に取って代わられて好調に売られている。
しかし以前と同様、「200万円以内で魅力的な小型/普通車を買いたい」と考えるユーザーもいるだろう。
200万円という金額は、多くの人にとって、ちょうどいい価格になるからだ。そこで100万円台に用意された小型車をガイドする。
■意外と選べる車種は多いぞ!!
100万円台で購入可能なカテゴリーは、軽自動車を除いても、コンパクトカー、ミニバン、SUVと幅広い。
ただしコンパクトカーでも、フルハイブリッドは200万円を超えるから、ノートなどのフルハイブリッド専用車は購入できない。買えるのはマイルドハイブリッドまでだ。
またシエンタのように、最も安価なグレードが、辛うじて100万円台に入る車種もある。売れ筋を含めて大半のグレードが200万円を超えるから、100万円台は装備がシンプルになる。
そうなると100万円台で買い得グレードを買える小型車は、NAエンジンやマイルドハイブリッドを搭載するフィット、スイフト、ヤリス、マツダ2、ソリオなどのコンパクトカーだ。
これらの車種は、大量販売を目的に開発され、機能や装備に対して価格を割安に抑えている。ボディも軽く、ノーマルエンジンでも燃費がいい。軽自動車以上に買い得な車種が多いから、詳細に見ていきたい。
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