ランドクルーザー250が、そろそろ日本でも発売されると、近ごろ関係各所がざわめいていた。半年前に発表された期待のクルマが、やっと登場かと胸をなでおろしたのもつかの間、なんと発売延期の情報が入ってきた。ランクル250は、いつ日本デビューできるのか。取材で分かった最新情報をお伝えしていく。
文:ジョー城ヶ崎/写真:ベストカー編集部、トヨタ自動車
■3月8日デビューは白紙に…一体どうなるランクル250!
204年2月6日にお伝えしたとおり、ランクル250のデビューは、3月8日でほぼ決まりかけていた。
メーカー・ディーラーともに、デビューに向けて準備を着々と進めていたのだ。そこへ1月29日の豊田自動織機における自動車エンジン(1GD型など)の不正認証問題が飛び出し、スケジュールがどうなるのか注目されていた。
ただ、ランクル250の検査や出荷体制には、豊田自動織機の不正認証の影響はないと説明されていたトヨタ販売店。騒ぎはあったものの、ランクル250には大きな影響なしと考え、商品研修や販売方法の検討など、ビッグネームの販売に集中しようとしている様子が見て取れた。
しかし、ランクル250発売延期の一報が、2月初旬に全国のトヨタディーラーを直撃する。不正認証に、度重なる工場の稼働停止、納期遅れや大規模リコールなど、問題山積のトヨタ。お客様への丁寧な説明を繰り返すトヨタディーラーは、生きた心地がしていないだろう。
追い打ちをかけるように、スケジュール通りに進むはずだったランクル250の発売延期とは。現場からしたら「もう勘弁してくれ!」と叫びたくなるような知らせである。
■期待して待っていてもいい作りこみ
トヨタから全国のディーラーへ向けて出された延期の知らせを、まとめると次のような内容になる。
まずは、ランクル250の生産開始と発表・発売日程を延期するということ。発表日(3月8日)と生産開始日(3月15日)は、1週間から2週間ほど遅れる見込みである。現時点で、確定的な延期後の日程は発表できないため、追って延期後のスケジュールは組み立て直すとのことだ。
延期の理由については、「車両のつくり込みに時間を要している状況で、より良いクルマをお客様へお届けするため」と判断されたとのこと。豊田自動織機の不正認証問題との関連はなく、そこは安心をしてほしいということだ。
延期の知らせに、ディーラーの落胆は大きかった。営業マンの予想としては、2週間という延期期間は目いっぱい使う方向だろうということで、発売日は3月22日まで遅れてしまうのではないかとのこと。
ただし商品研修などの準備は予定通り進む見込みだというが、注文開始が遅れるということは、価格などの車両情報が販売店に事細かく入ってくる日程も遅れる可能性が高い。
多くの人が待ち望んでいるクルマなだけに、かなり残念なお知らせとなった。ただ、トヨタHP内のランドクルーザー250発売日は「24年前半」のまま変更はない。どんなに遅れても、年度内の発売は守られるはずだ。
話題のモデルだけに期待に胸を膨らませるファンも多いはず。ランクル250の登場まで、あと1か月超といったところだ。発売日程は、ギリギリまで流動的になりそうな予感がする。販売店とのリレーションシップは、密に取っておいた方が良いだろう。
関連した続報が入り次第またお伝えしていきたい。ランクル250よ、無事にデビューを迎えてくれ!
【画像ギャラリー】どっから見てもかっこいいよね!! どこが進化するランクル250(20枚)画像ギャラリー
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