ペットを飼っているご家庭では、旅行の際はペットと一緒にクルマに乗って旅行……なんて人も多いだろう。でもシートに犬の毛が落ちたり、爪でシートに傷をつけてしまうかも知れない。そこで今回はペットやチャイルドシートを乗せても愛車が傷つかない画期的な物をご紹介しよう。
文/佐々木 亘、写真:Adobe Stock(トップ画像=Yuzuru Gima@Adobe Stock)
■ペットにはクルマの中のハンモックで過ごしてもらう
最近ではレジャーでの使用を考え、防水や防汚コートを備えたシートを採用するクルマも増えた。
汚れや水分を簡単に拭き取れるのは利点だが、これらのシートが絶対に汚れないというわけではない。
ペットの毛や分泌物、粗相などには防汚コートが対応できないものも多く、防汚素材を使った純正シートは万能ではないのだ。
そこで見直したいのがシートカバーの存在である。
様々なメーカーからシートカバーが販売されているが、特にワンちゃんとドライブするユーザーには、ハンモックタイプのシートカバー(ドライブシート)をおすすめしたい。
後席のヘッドレストと全席のヘッドレストに取り付け、シート座面部にカバーがダラリと垂れ下がるものだ。
ペットが直接シートに触れる部分が小さくなり、シートの汚れはほとんど気にしなくていいだろう。
掃除の際には、ハンモックの吊り下げ部分を外して内側に織り込みながら車外に出せば、車内に毛などを落とすこともない。
ペット同乗時には、座っているシートはもちろんだが、前席シート背面に汚れが多くついてしまうものだ。
ハンモックタイプの大型カバーなら、綺麗な車内を維持できるだけでなく、ひっかき傷なども予防できるので、売却時の査定評価にも響きにくい。
大型のシートカバーは、2,000円~3000円で販売されている。
そのままペットを乗せたときのマイナス査定を考えると、このくらいの投資で予防できるなら安いと思う。
■チャイルドシートは保護マットと一緒に取り付けるべし!
ペットと同じくらい車内を汚すのが子供だ。特にチャイルドシートの周りはかなり汚れる。
さらに重さが10㎏以上あるチャイルドシートが多く、長い間取り付けていると、シートに取り付け跡が付くのが悩みどころだろう。
見た目も良くないし、買取査定時にシート跡や損傷はマイナス評価となってしまうのだ。
そんな汚れと跡の悩みを一手に解決するのが、チャイルドシート保護マット。シートカバーと滑り止めの役割を果たし、車内の清潔を保ちながらシートにつく跡を予防できる。
さらに滑り止めがチャイルドシートのズレを予防し、クッションの役割を果たすことで安全性にも寄与するアイテムなのだ。
チャイルドシート使用時にシートカバーはできるだけ使用しない方が良い。
滑り止めの付いていないシートカバーでは、チャイルドシートが不安定になる原因になってしまい、便利で確実な取り付け方法であるISOFIXも使えなくなってしまう可能性があるからだ。
チャイルドシートには「保護マット」を組み合わせてほしい。
食べこぼしなども考えて、背面と座面の2か所をカバーするモデルをおすすめする。
防水タイプのマットでも価格はおおよそ2,000円から3,000円程度だ。
シートの隙間に掃除機を突っ込む手間や、汚れたシートを専門業者に洗ってもらう費用を考えれば、こちらも導入しておきたいアイテム。
既にチャイルドシートを置いているという人も、今からでも遅くは無い、ぜひ使ってみてほしい。
ペットや子供には、車内の美しさを保つときに、カバーや保護マットがとても有効に働く。
導入費用も小さく、手軽に装着できるのもいいところだ。使っていなかったという方は、ぜひ試してみてほしい。
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