長時間の高速道路移動で必ずと言っていいほど利用するサービスエリアやパーキングエリア。でもよくよく考えたら二つの違いってなんだろう? 深夜に運転してると無性にラーメン食べたくなるからこれを機に知っておくのも悪くないな!
文/西川昇吾、写真:Adobe Stock(トップ画像=jpimage@Adobe Stock)
■充実のサービスエリアと質素なパーキングエリア
設備が充実しているのがサービスエリア、設備が簡素なのがパーキングエリアというのは何となくのイメージとしてあるだろう。そのイメージは概ね当たっている。
まずは簡素なイメージがあるパーキングエリアから紹介していこう。パーキングエリアはドライバーの疲れや緊張を取るためのサービスを提供している。
まずサービスエリアも含めてだが全部のパーキングエリアには駐車場とトイレが設けられている。
また簡単な自動販売機などが設置されていることもあるが、この辺りはそれぞれの路線やパーキングエリアがある場所などの利用状況によってケースバイケースだ。
サービスエリアはその名前の通りサービスを提供できる休憩施設とされている。人やクルマが必要としているサービスを提供しているのだ。
レストランや休憩所、売店といった人のためのサービスや設備、ガソリンスタンドと言ったクルマのためのサービスが用意されている。
ただ、これもケースバイケースで全てのサービスエリアに用意されているという訳ではない。
■明確な違いは距離にアリ!
最近は豪華なパーキングエリアもあるし、反対に質素なサービスエリアもある。この辺りは開設してからの利用者数や人気が左右してくる部分と言えるだろう。
ではサービスエリアとパーキングに明確な違いはあるのだろうか? 実はある。それが設置されている距離だ。
路線によって多少異なるもののパーキングエリアは15キロ間隔に1つ、サービスエリアは50キロ間隔に1つ接地することが目安となっている。
高速道路を建設するときは当然サービスエリアとパーキングエリアの立地条件も考慮されている。新しく作る休憩施設がサービスエリアなのかパーキングエリアなのかも計画に含まれているのだ。
■パーキングエリアが拡大しても名称自体は変わらない
ちなみに元々パーキングエリアだったものが、立地条件などが良いため賑わいを見せて施設も豪華になったからといってサービスエリアへと名称が変わったりすることはない。
この点がサービスエリアとパーキングエリアの違いを曖昧に感じさせる部分と言えるだろう。
具体例としては関越道の三芳パーキングエリア(上り線)などが代表的だ。名前の通りパーキングエリアだが、関越自動車道で最も東京よりにあるため多くの利用客がいる。
そのため徐々に敷地やサービスを拡大していった。
レストランやコンビニ、ガソリンスタンドといったサービスエリアでの定番施設はもちろんだが、オートバックスまで併設されていて高速道路ユーザーのニーズにあったカー用品が用意されているのだから驚かされる。
このような充実度を誇っているが三芳パーキングエリアの名称はパーキングエリアのままだ。
サービスエリアやパーキングエリアにはその土地やエリア、路線など複合的な要素が絡み合い独自の進化を遂げることがある。
事前に利用する路線上のサービスエリアやパーキングエリアを下調べしておけば、移動はもっと楽しいものになるはずだ。
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