トライトンの登場でにわかに注目を集めているピックアップトラック。乗ってしまえばデカさはそれほど気にならないし、普段使いもできる快適さもグッド。だったら、流行りに乗ってトラック野郎を気取ってみない?
文/FK、写真/スズキ、トヨタ、日産、三菱
■三菱トライトンは何から何までいちいち琴線に触れるディテールに刮目せよ
1978年にフォルテを発売して以来、45年間で約560万台を生産して世界約150カ国で販売されてきた三菱自動車のピックアップトラック。
ここで紹介するトライトンはフォルテをルーツとする1トンピックアップトラックで、初代モデルは2005年8月にタイでデビューを果たした。日本では2006年9月に発売され、2011年8月に販売が終了となったが、2024年2月に再び国内での販売を開始し、大きな話題を呼んでいる。
新型トライトンは“Power for Adventure”の商品コンセプトのもと、内外装デザインからシャシー、ラダーフレーム、エンジンまで三菱自動車独自で新たに開発。
2ステージターボシステムを採用した高い環境性能と実用域で扱いやすい動力性能を実現した新開発の2.4Lクリーンディーゼルエンジンをはじめ、パジェロ譲りのSS4-IIシステム、ブレーキ制御式のアクティブヨーコントロール、アクティブLSDなどを組み合わせることでドライバーの意のままに操れる質の高い走りを提供。
また、各4WDモードで選択可能な7つのドライブモードによって、あらゆる路面状況で高い走破性能を発揮するなど、そのスペックを見れば走行性能の高さは想像に難くない。
ほかにも、従来型から大幅に剛性を高めるとともに重量増を最小限に抑えたラダーフレーム、衝突時のエネルギー吸収とキャビンの変形抑制を実現した衝突安全強化ボディ、頼もしくもあって存在感も抜群のプロポーション、機能的で操作性に優れる上質なインテリアなど、アウトドアアクティビティの可能性を広げるだけでなく、普段使いにも充分対応するだけのスペックが与えられている。
■トヨタハイラックスの“世界中で鍛え抜いたタフさ”に冒険野郎もゾッコン!
トヨタが企画して日野自動車が開発と生産を担当し、1968年3月に登場した初代ハイラックス。
その後、54年間で7度のフルモデルチェンジが行われたが、現行の8代目は2015年5月にタイでデビュー。その約2年後となる2017年9月に行われたランドクルーザープラドのマイナーチェンジとFJクルーザー特別仕様車の発売と同時に、ハイラックスは国内市場に導入された。
従来のピックアップにはないエモーショナルさを表現したエクステリアはもとより、サイドレールの断面を拡大して頑丈さや安全性を向上したフレーム、衝撃吸収性と振動減衰性を高めて走破性としなやかな乗り心地を両立した足回り、全回転域での力強い走りを実現したディーゼルエンジン、多段化とギア比の最適化で力強い走りと低燃費の両立した6速トランスミッションなど、クルマの根幹となるパートを新たに開発。
“タフの再定義”を開発コンセプトに、あらゆる観点からタフさの徹底追求が行われた。
2020年8月のマイナーチェンジではタフさや力強さを強調したデザインへと進化。あわせてエンジンの改良やアイドリングストップ機能追加による燃費向上、サスペンションの変更やVFC機能追加による操縦安定性、乗り心地の向上、クリアランスソナーの追加による安全機能の充実など、各性能の強化が図られた。
そんなハイラックスなだけにスタンダードモデルでも充分な魅力を放ってやまないが、2018年12月に誕生50周年を記念した特別仕様車の Z“Black Rally Edition”、2021年10月にスポーティモデルのZ“GR SPORT”、そして2023年12月には特別仕様車 Z“Revo ROCCO Edition”を発表。クルマ好きの心を揺さぶる派生モデルもまた大きな魅力を放ってやまない。
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