■欲しいけど高くておいそれと手が出せないランクル70のピックアップ
今の日本において新車で購入可能な国産ピックアップトラックはトライトンとハイラックスの2台のみ。しかし、どうせピックアップトラックを買うのならほかとは違うモデルが欲しいというこだわり派もいるはず。そんな人は中古車を狙ってみてはどうだろうか?
その一番手として紹介するのが、2014年8月にランドクルーザー70シリーズの誕生30周年を記念して期間限定で発売されたピックアップだ。
2023年11月の再販で大きな話題となったランクル70シリーズは、悪路走行に適したヘビーデューティ仕様として1984年に日本国内での販売を開始し、その後30年に渡って世界各国で愛用され続けてきた名車。
日本では2004年に販売を終了したが、70シリーズの復活を望むファンの強い要望に応えるべく、誕生30周年を記念して期間限定で発売されたのがこちらのピックアップとなる。
ラダーフレーム構造による高い堅牢性や耐久性、V6の4Lガソリンエンジンとパートタイム4WDを組み合わせて実現した高い走破性などこれまで培ってきたランドクルーザーの特長はそのままに、内外装や安全装備などを時代のニーズに即した仕様に変更。
加えて、再販に合わせて国内では初めてのダブルキャブピックアップトラックが追加された。それだけに希少な存在でもある70シリーズのピックアップ。中古車市場における現況をお伝えすると、その平均価格は限定販売モデルという付加価値もあって600万円は下らない。
10年落ちのクルマでありながらトライトンやハイラックスの車両本体価格よりも高いとなると……その購入においては奥さまや家族からの理解が得られるかなど、ハードルはなかなか高いのが実情だ。
■軽自動車の新車を買うよりも安い!? 中古のダットサントラックこそ庶民の味方!
1934年に初代モデルが発売されたダットサントラックの“最後の国内導入モデル”となったのが1997年に発売され、2001年に生産終了したD22型。その開発にあたっては、RVとしての力強さと快適性を兼ね備えたスタイリッシュなパーソナルピックアップをコンセプトに、ピックアップとしての新たな魅力が徹底的に追求された。
具体的には、力強さと存在感を表現したエクステリアデザイン、快適性を重視したインテリアデザインに加え、実用域での扱いやすさとスポーティな走りを両立したふたつのエンジン(QD32ディーゼルとKA24E ガソリン)を新たに設定するなど、RVならではの魅力をさらに高めるスペックが与えられていた。
また、ゾーンボディコンセプトに基づくボディ構造の採用に加え、運転席SRSエアバッグシステムとABSをパーソナル系全車に標準装備、ワークユース系全車にオプション設定とするなど高い安全性も確保。
加えて、乗用車から乗り替えても違和感のない高い快適性も特筆点であり、ピラーやフレームの補強などによるボディ剛性の強化や遮音材・吸音材の効果的配置などによって静粛性向上を実現。パーソナルユースを前提としたサスペンションチューニングも乗り心地重視のセッティングが施されていた。
ここまでに紹介しトライトン、ハイラックス、ランクル70ピックアップがいずれも400万円超えなのに対して、D22型は年式が古いとはいえ現在の中古車市場では平均価格は150万円前後で推移。購入にあたっては現実的なラインであり、かつ個性的となれば選択肢のひとつとして検討するに値する1台といえるのではないだろうか。
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