警察庁が自動車盗難に関する最新情報を発表した。盗難の国際化や部品狙いなど興味深い話題が多いのだが、なんといっても衝撃的なのが盗難車ランキング。なんと6位と7位に軽トラがランクインしているのだ!
文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock(トビラ写真=satoshi.o@Adobestock)、警察庁
■盗難は千葉、愛知、埼玉、茨城、神奈川で多発!
クルマ好きの不安のタネである車両盗難。「車庫を見たらクルマがなかった」なんて状況を想像するとゾッとするが、そんな中、警察庁が2023年の自動車盗難について発生状況をまとめた。
それによれば、平成15年以来、急激に減少していた自動車盗難は令和3年以降微増傾向にある。地域的には特定の場所に犯行が集中する傾向があり、千葉、愛知、埼玉、茨城、神奈川の5県が認知件数(警察などによって犯罪の発生が認知された件数)全体の55.6%を占めているそうだ。
そして気になるのが盗まれやすい車種。アルファードやランドクルーザーの被害が多いことは悲しい事実だが、残念ながらその傾向は2023年も変わらなかった。盗難台数のトップ5はアルファード、ランドクルーザー、プリウス、レクサスLX、ハイエースとなった。
しかし問題はその次だ。なんと6位と7位に軽トラックが入っているのだ。具体的には6位がスズキ キャリイ、7位がダイハツ ハイゼットで、令和4年と5年のデータでは、それぞれが年間で100台程度、被害に遭っている。
軽トラは確かに便利なクルマだが、比較的安価だし特別入手が難しいとも思えない。最近は北米の軽トラブームがよく報じられるが、いまのところ盗難車両が北米に流れているといった情報もないから、誰がどんな理由で盗んでいるのか、明確な理由はつかめなかった。
これはあくまで経験談だが、筆者の田舎(群馬県)では農作業用の軽トラが、農家の庭先や田んぼのあぜ道などに鍵をつけっぱなしで駐められていることがあった。断定するわけではないが、軽トラが「盗みやすい状況」にあるとしたら、オーナーは少し管理体制を厳しくしたほうがいいかもしれない。
警察庁では車両盗難を抑止するために、イモビライザーの装着や盗難防止機器の活用、ナンバープレートへの盗難防止ネジの使用などを推奨している。盗難車が新たな犯罪などに転用される可能性もあるから、くれぐれも愛車を盗まれないよう気を引き締めたい。
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