サブスクサービスなどを手がけるKINTOが展開する「Vintage Club by KINTO」で取り扱う旧車レンタカーに、ドリキンこと土屋圭市氏に試乗していただいた。百戦錬磨の土屋氏が気付いた点や満足度などをうかがってみた!!
※本稿は2024年4月のものです
文/ベストカー編集部、写真/奥隅圭之
初出:『ベストカー』2024年5月26日号
■トヨタ セリカリフトバック2000GT(1975年)
ソレックスキャブレターの豪快な吸気音が気分を盛り上げる。調整が難しいと言われるソレックスだが、調子はよさそうで、2L・NAエンジンの吹け上りもシャープで気持ちいい。
しかし、昔のクルマは直進性が悪く、まっすぐ走っていても修正舵が必要だった。
●土屋圭市満足度……99点
■トヨタ ソアラ2.8GT(1982年)
初度登録1982年10月ということで、一部改良により電制ETC化され2.8GTリミテッドが登場して半年後のモデル。
当時のソアラのラグジュアリーで艶やかな雰囲気がビンビン伝わってくる。2.8L直6の5M-Gは170ps、24.0kgmだが、今乗るとそんなに速くはない。
●土屋圭市満足度……98点
■トヨタ セリカXX2000GT(1985年)
最高出力グロス値160psの1G-G型TWINCAM24は、7000rpm超までカーンと心地よく吹け上がる。
だが低速トルクは相対的に薄く、5MTをこまめにシフトして高回転を保って走る必要がある。ハンドリングは今乗っても充分リニアで楽しめた。
●土屋圭市満足度……98点
■トヨタ スープラ2.5GTツインターボ(1992年)
280ps、37.0kgmを発揮する2.5Lツインターボの1JZ-GTエンジンは吹け上がりも軽快でパワフルで現代的。シャシーもレストアされて当時の雰囲気を味わえた。
今のクルマと比べたらやっぱりボディ剛性は低く、コーナリングは慎重になる。でも、コンディションは良好だ。
●土屋圭市満足度……96点
■トヨタ セリカGT-FOUR(1994年)
初度登録年1994年12月のST205セリカGT-FOUR。30年前のクルマなんだけど、乗った感覚は「普通の中古車」。
つまり旧車だとかネオクラ車という雰囲気ではなく、ちょっと前のニューモデルという感じで当たり前のようによく走る。特に気を遣う場面もなかった。
●土屋圭市満足度……95点
■トヨタ GRスープラRZ(2023年)
そりゃあもうね、最新のスープラなので凄いです! 走り出した瞬間からボディ剛性のかたまり。
足はそれなりに固められているんだけど、車体がしっかりと受け止めてストロークするからゴツゴツしない。エンジンだってどこから踏んでもドカンとトルクが出る。
●土屋圭市満足度……96点
■レストアしたネオクラシックを楽しめる「Vintage Club by KINTO」
今回取材で試乗した各車は現行型GRスープラを除き「わナンバー」を装着していることからレンタカーだということにお気づきだろう。
これはトヨタ系企業で、サブスクリプションサービスなどを手がけるKINTOが展開する「Vintage Club by KINTO」というコミュニティにて“旧車をもっと手軽に楽しもう”をテーマに実際にレンタカーとして貸し出しをしている車両なのだ。
現在のラインナップは下の表にある各車。トヨタ自動車と協力会社の新明工業がレストアを実施。面白いのは完全オリジナルにこだわるのではなく、車両によってはモディファイされた仕様もある点だ。
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