いまや当たり前の装備であるクルマのパワーウインドウ。万一、人やモノが挟まれたときは挟み込み防止装置が作動するだろと思うなかれ。実はあの装置、運転席だけというクルマも多いのだ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=arc image gallery@Adobestock)
※記事中の画像は事故とは関係ありません。
■子どもはチャイルドシートに座らせ、ウィンドウロックを活用せよ!
走行中、小児がクルマのパワーウインドウに挟まれ亡くなるという不幸な事故が起きた。こんなとき「パワーウインドウって挟み込み防止装置があるのでは?」と思った人も多いはずだ。
パワーウインドウの挟み込み防止装置とは、ウインドウを閉めるときにモノが挟まれたかどうかを反力で検知し、窓ガラスの上昇を停止させてわずかに開かせる機構のことをいう。
この装置はいまや大半の自動車に採用されているため、過信しているクルマユーザーも多いが、これは間違いだ。挟み込み防止装置は搭載しているものの、実は運転席だけというクルマも多いからだ。
メーカーや車種によって仕様が異なるので、こればかりは自分の愛車の取り扱い説明書を確認してほしい。
万一小さな子どもを乗せる機会が多く、挟み込み防止装置が運転席だけという場合は、子どもをしっかりチャイルドシートに座らせるとともに、パワーウインドウのロックスイッチを活用するようにしたい。
併せて、挟み込み防止装置が作動しない領域があることも覚えておこう。現代のクルマは気密性を高めるために窓と窓枠を圧着させているのだが、窓が閉まり切る直前の1cm程度は、たとえモノが挟まっても防止装置が作動しない場合が多い。小さな子どもの指などを挟まないよう、十分注意したい。
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