全高は低く!!　でもスライドドア搭載！　居住性重視の[ワゴンRスマイル]意外な欠点とは？

　燃料費が高騰する昨今、燃費性能は少しでも高いほうがいい。そこで、新型スズキ スイフトがマークした24km/Lを目安とし、それ以上の燃費性能を持つクルマの良い部分とイマイチな部分を洗い出した。ここではスズキ ワゴンRスマイルをチェックする!!

※本稿は2024年5月のものです
文：渡辺陽一郎／写真：スズキ
初出：『ベストカー』2024年6月10日号
※価格帯は24km/Lオーバーのグレードのみを掲載
※スペックはおすすめグレードの2WD車

■スズキ ワゴンRスマイル（HV・25.1km/L）

●どんなクルマ？

　全高は1700mm以下だからスペーシアよりも低いが、両側にスライドドアを装着した。デザインにも個性を持たせた。

●ココがGOOD!!

　「乗降性の優れたスライドドアは欲しいが、スペーシアのように全高が1700mmを超える背の高いボディは不要」というニーズに応えて登場した。

　丸型ヘッドランプを備えたフロントマスク、丸みのあるインパネなどデザインが穏やかな雰囲気だ。シートアレンジはワゴンRと基本的に共通で、収納設備も豊富だから実用性も高い。

●ココがイマイチ……

　実用回転域の駆動力が低く、上り坂ではアクセルペダルを深く踏むため、エンジン回転が高まって少し粗いノイズが聞こえる。乗り心地も硬めで、マンホールのフタを乗り越えた時などに、軽い突き上げ感が生じやすい。

　4名乗車時の居住性に重点を置いたので、後席の座面は奥行寸法が少ない。ターボエンジン車も選べるといい。

・おすすめグレード：ハイブリッドX
・サイズ：全長3395×全幅1475×全高1695mm
・車重：870kg
・パワートレーン：657cc直3＋モーター
・燃費：25.1km/L