極度の業績不振に陥っている日産。その姿を日々伝える我々も、どうも「ちぐはぐ」な印象を拭い去ることができない。
先日の新型スカイライン(マイナーチェンジ)の発表は「やっと私たちのスカイライン(そして日産)がもどってきた!」という印象を抱かせたものの、その一方で、根強いファンを持ち、デザインなどの特異性の面からもラインナップから外すのはあまり得策とは思えないキューブの年内での生産終了確定の報が届いたりもする。
そんな日産にとって、新たな戦略の軸のひとつと目されているのが、EVとe-POWERをパワーユニットにしたSUV「IMx」「IMQ」、2台の電動SUVだ。
これからの日産の命運を握るかもしれない2台について、いま分かっていることをまとめた。
※本稿は2019年8月のものです
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年9月10日号
■ピュアEVの「IMx」とe-POWERターボ搭載の「IMQ」
1台はピュアEVとして開発が進められている「IMx」で、もう1台がe-POWERターボを搭載する「IMQ」。ともに前後2モーターの4WDで走る電動SUVとなる。両車ともに、早ければ2021年中にも姿が見られそうだ。
「IMx」の特徴はピュアEVであること以外に、先進の運転支援技術やコネクテッド技術が満載されること。
●日産 IMx(2021年秋デビュー)
コンセプトカーの段階ではドライバーの脳波を運転サポートに活かす技術も搭載していると説明されているが、市販時にはそこまでは無理か?
コンセプトカーのボディサイズは全長4700×全幅1880×全高1620mmとなっている。
■(画像ギャラリー)「これが未来か…」IMx、IMQのコンセプトカーはこちら!
一方、「IMQ」は3気筒、1.5Lターボエンジンを発電専用に使い、IMxと同じく前後2モーターで駆動するe-POWERターボ。IMxよりもひと回り小さいCセグメントのSUVとなる。
●日産 IMQ(2021年前半デビュー)
両車に採用されるモーターは2つ合わせて435ps/71.4kgmの強大なパワーを誇り、日産はこのツインモータープラットフォームをベースに、電動化を推し進めていくことになる。
価格はIMxが600万円前後、IMQが400万円前後と予想。
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