スペシャルなカスタムバイクを製作し続ける「DEUS EX MACHINA(デウスエクスマキナ)」。オーストラリア発のカスタムバイク&アパレルブランドであり、現在は日本を含め世界中に店舗を展開している。世界中のカスタムビルダーとのコラボレーションも有名で、今回紹介するカスタムバイク「Nut Kwaka(ナッツ・クワカ)」もその一つ。Deusシドニーのチーフ・カスタムバイクビルダーのジェレミー・タガンによる、カワサキのW650のエンジンをベースとしたチョッパースタイルだ。
アメリカと日本のカスタム文化が融合したナッツ・クワカ
ナッツ・クワカと名付けられた同マシンは、60〜70年代のアメリカン・チョッパーと、日本のカスタムバイクシーンからインスピレーションを受けて製作されたという。昨年横浜で開催された「ホットロッド・カスタムショー」へ訪問したジェレミーいわく、日本のカスタムスタイルに大きく影響を受けたそう。
ホイールは元々フロント21インチ、リア17インチだったが、前後16インチのボバースタイルに変更。太くなったフロントタイヤをフロントフォークにセットするため、トップブリッジとアンダーブラケットは「DNA Customs」製のアルミ削り出しだ。
燃料タンクはハーレーダビッドソンのスポーツスター用を加工して装着。ユクークな形状のシーシーバーだが、サボテンをモチーフにしているらしい。ハンドルはフロントフォークのトップキャップにそのままセットするラビッドバーを採用。フロントフォークからハンドルへと繋がる美しいラインを造り上げた。
特徴的なネーム、“Nut Kwaka”の由来とは?
気になるバイク名である「ナッツ・クワカ」の由来をジェレミー本人が語る。
ジェレミー「Kwakaはオーストラリアでのカワサキのニックネーム。Nutは、そのー、あれだよ、男の子の股間にあるアレ。この車両はリアサスペンションが無いだろう。だからNutがクラッシュしないように気をつけてねってことで、クラッシュとKwakaを掛け合わせたわけ。まぁ、オヤジギャグ的な感じかな」
ビンテージなチョッパースタイルなだけあり、リジットフレームが採用される同車。路面の衝撃がそのまま搭乗者に響くため、そこから名前をとったというのは何ともユニークな理由。
実はジェレミーが手掛けたW650ベースのカスタム車は今回が初めてではなく、以前にもウェビックプラスで登場している。W650のエンジンを使ったカスタム車であり、「Goldy(ゴールディ)」と名付けられたトラッカースタイルだった。ちなみに、ゴールディにはしっかりとサスペンションが装着されている。
今後も国産車をベースとしたカスタム車の製作を続けてくれるのだろうか。是非次回作にも期待したい。
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