コンパクトミニバン市場の二大巨頭といえば、トヨタ・シエンタとホンダ・フリードだ。2025年の販売実績は、シエンタ10万6563台に対して、フリード6万9332台と、シエンタリードといった状況。両車とも優れた使い勝手を持ち、甲乙つけがたい存在だが、今回は乳幼児を1人育てている新米パパ・ママの視点から、どちらを選ぶべきかを検討してみたい。
文:佐々木 亘/画像:トヨタ・ホンダ
【画像ギャラリー】抜群の使い勝手で爆売れの理由がわかる! シエンタとフリードを見比べチェック(24枚)画像ギャラリー販売実績と取り回しの良さでシエンタがリード
販売台数では、およそ3万台以上の差をつけているシエンタ。この人気を支える要素はいくつもあるが、まず注目したいのがボディサイズと取り回しの良さだ。
シエンタのボディ全長は4260mm、フリードは4310mmと50mm長い。最小回転半径を比較すると、シエンタが5.0mに対してフリードは5.2m。数値にするとわずかな差だが、狭い路地での運転や駐車時にはシエンタの方が扱いやすいのは事実だ。
この点で、フリードが大きく劣っているわけではないが、取り回しの面ではシエンタに優位性がある。コンパクトミニバンを選ぶ際、運転のしやすさを重視するなら、現時点ではシエンタを選ぶのが賢明だろう。
ベンチシート設計のシエンタが育児に有利
シエンタとフリードの最も大きな違いは、基本となる乗車定員の設定にある。
シエンタは5人乗りと7人乗りを選択でき、いずれも2列目シートはベンチシートだ。つまり、ベンチシートを前提としたクルマづくりがなされている。一方、フリードは6人乗りと7人乗りの設定で、4WDは6人乗りのみ。つまりキャプテンシート(独立シート)の6人乗りを基準に設計されているのだ。
互いに優劣はあるが、2列目にチャイルドシートを設置し、車内で赤ちゃんの世話をすることを考えると、キャプテンシートよりもベンチシートの方が圧倒的に使いやすい。特に両親と乳幼児の3人家族の場合、助手席を空けて後席のチャイルドシートの隣にパパかママが座るカタチが多いだろう。この際も、座席が分かれたキャプテンシートよりも、ベンチシートの方が何かと便利だ。
フリードは6人乗りでの使用を想定して作り込まれた車であり、7人乗りのベンチシート仕様にするとフリードの長所が薄れてしまう。では5人乗りのフリードクロススターという選択肢もあるが、緊急時のために3列目シートは残しておきたいところだ。
例えば、祖父母も含めた3世代で近所の飲食店へ出かける場合、5人乗りの車にチャイルドシートを積んだ状態では、大人4名+乳児の乗車は困難。簡易的なものでも3列目シートが必要になる。さもなければ2台で出かけなければならない。子供の乳幼児期には実家の世話になる機会が増えるため、こうしたお出かけのシチュエーションは頻繁に発生するだろう。
このような時に1台で移動できる3列シートのコンパクトミニバンがあれば非常に便利だ。ベンチシートで3列シートという条件なら、比較するまでもなくシエンタ一択となる。
さらに、将来子供が2人、3人と増えた場合も、ベンチシートなら子供と横並びで3人まで座れるため、5人家族でも2列目までで対応可能という点も魅力。長期的な使用を考えても、キャプテンシートのフリードよりベンチシートのシエンタの方が有利と言えるだろう。
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