なんでも調査・取材するベストカーWEB。今回、TRYしたのはリアサイドウインドウ(後席ドアの窓ガラス)が全開しないクルマがなぜあるのか?」ということ。
クーペを除いて、後部座席がある車両のリアサイドウインドウが全開するか否かを、国産車の全メーカー・全乗用車(一部商用車含む)を対象に徹底調査。
さらになぜ、リアサイドウインドウが全開できないのか、その理由も解説する。マジメに調査・取材してきたので参考になれば幸いだ。
※調査対象車は2019年9月30日時点で販売中の車両
文/野里卓也
写真/野里卓也 ベストカーWEB編集部
【画像ギャラリー】 「リアウィンドウが全開する人気車と車種一覧」
トヨタ/ミニバンは社内規定があり、事故防止のためリアサイドウインドウは全開しない
まずはトヨタから。デビューしたばかりの新型カローラシリーズでは全車が後席の窓は全開となっている。
ちなみに車種によって、特にミニバンクラスは全車種窓ガラスが全開しないようになっているのだが、トヨタ広報部によると「社内規定があります。後席に座っていた子どもが万が一、窓を開けた状態でシートの上にでも立ってしまった時に、外部への落下を防止するため窓ガラスは全開しないようになっています」。
つまり、安全策として全開しないようになっていて、事故を未然に防ぐような取り組みがなされていたのだ。なるほど~、手抜きだと思っていたけどそうじゃなかったのか。
面白いところではプリウスとプリウスαに注目。兄弟車ということで後席ドアのデザインも同じに見えるが、プリウスは窓ガラスが全開するのに対しプリウスαは若干残っている。
プリウスは固定された三角窓があることもあり、ガラス面積もそれほど大きくない。そのおかげでしっかりとガラスが中に収納されるようになっているのだ。
一方でプリウスαは三角窓がないおかげで、ガラス面積が大きくなっており全部は収納されないようになっている。ガラスが収納される機構については後述するので最後まで見てほしい。
■リアサイドウインドウが全開する車両
プレミオ(アリオン)/カムリ/プリウス(PHV)/新型カローラ(カローラスポーツ&ツーリング)/カローラアクシオ(フィールダー)/マークX/クラウン/センチュリー/MIRAI/C-HR/ハイラックス/ハリアー/RAV4/ランドクルーザー/ランドクルーザープラド/プロボックス(サクシード)
■リアサイドウインドウが全開しない車両
アクア/ヴィッツ/ポルテ(スペイド※運転席側は後席ドアが有り)/タンク(ルーミー)/パッソ(ダイハツ・ブーン)/ プリウスα(若干残る)/ アルファード(ヴェルファイア)/ヴォクシー(ノア&エスクァイア)/エスティマ(エスティマハイブリッド)/シエンタ/JPNタクシー(助手席側の窓ガラスのみ開閉)
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