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強風はバイクの天敵! 速度・走る位置・服装など6つの対策を解説

配信元:WEBIKE
強風はバイクの天敵! 速度・走る位置・服装など6つの対策を解説

 ライダーにとって強風は大きなリスクであり、できれば運転は避けたい状況です。しかし、ツーリング中に天候が急変し、どうしても走行を続けなければならない場面もあります。とくに休憩場所が近くにない道路では、適切な対応が安全を左右します。本記事では、そんな場面で役立つ対策や注意点を解説します。

 
文/平塚直樹
 

そもそも強風はどれくらいの風速?

 まず、そもそも強風とは、どれくらいの風速を意味するのでしょうか。たとえば、気象庁が出す強風注意報は、地域にもよりますが、概ね平均風速が10m/s以上のときだといわれています。高速道路に設置されている「吹き流し」が水平になるくらいの強風ですね。歩いている人の場合は、風に向かって歩きにくくなる状態といわれています。とくに、春先や台風の接近で風が強まっている場合に起こりやすい傾向です。

 また、より危険の高い「暴風警報」は、平均風速が約20m/sを超えると出されるといわれています。これは、歩いている人が何かにつかまっていないと立っていられないほど強い風を指します。看板が飛ばされたり建物が壊れたりする場合もあり、まさに災害級の風が吹いている状況だといえるでしょう。



強風の目安は高速道路に設置されている「吹き流し」が水平になるくらい

 
 
 

【対策その1】速度はいつもより落として走行

 暴風警報が出るほどの強風時は、絶対に運転を止めた方がいいのは当然ですが、強風時は、なんとか走ることができる場合もあります。

 しかし、その際も、注意したいのは速度。バイクは、速度を上げるほど風の影響を受けやすくなるので、強い横風などで車体がいつもよりふらつき、バランスを取るのが難しくなる場合があります。

 そのため、たとえ慣れている道でも、普段より速度を落とし、風の影響を軽減することが重要です。それにより、風による車体の姿勢変化にも対応しやすくなります。

 
 

【対策その2】ニーグリップを普段よりしっかり

 強風時は、よりニーグリップを意識することも大切です。普段以上にしっかりと燃料タンクを両膝ではさむことで、横風で車体が急にあおられても、ふらつきなどを瞬時にコントロールできるように心掛けましょう。

 バイクは、ライダーが体を使って運転する乗り物だけに、できるだけ車体をスムーズに制御できるよう体を使うことも重要になります。



強風時は、普段よりニーグリップを意識することも大切

【対策その3】風の吹く方向や向きで走る位置を変える

 風の強い日の走行では、ものすごい突風をいきなり受けることで、一瞬で車線の半分ほど車体が流されてしまうこともあります。場合によっては、反対車線にはみ出しそうになり怖い思いをするケースもありますが、不意の突風から身を守るには、車線上のどの位置を走るかも重要です。

 たとえば、風が左から吹いているときは車線の左側寄りを走り、風が右から吹いているときは車線の右側寄り、中央線に近い位置を走るようにします。そうすることで、突風でバイクごと流されても、修正する余裕ができます。自分の車線になんとか踏みとどまることができる場合が多いといえるでしょう。

 また、普段の乗り方で横に流されるように感じる場合は、やや上体を風上のほうへ傾ける事でバランスを取りやすくなる場合もあります。



突然の突風で、車線の半分ほど車体が流されてしまわないように、風向きで車線上の走る位置を変えるのも手

【対策その4】突風が吹きやすい場所にご用心

 橋の上や高速道路、道路の高架や河川敷といった周囲が大きく開けている場所は、強風が吹きやすい傾向があります。とくに、海沿いの道では、海から突風が吹くことも多く、注意が必要です。

 また、強風時は、トンネルから出た直後や大型トラックを抜いたあとなどにも、車体が急な横風を受けやすく、車体があおられる危険性は高いといえます。

 ほかにも、オフィス街など周囲に高い建物が密集しているところでは、いわゆるビル風が吹き、とくに強風時はバイクのコントロールが難しくなる場合もあります。

 そして、これら強風が吹きやすい場所やポイントは、できれば走るのを避けるか、走る場合は前述した速度や走る車線の位置、ニーグリップなどに注意することが必要です。



強風が吹きやすいポイントにも注意が必要

【対策その5】風が入りこみづらい服装を!

 バイク走行時の服装によっては、強風時に運転しにくくなる場合もあります。たとえば、ゆったり目の上着は、服の中に風が入り込み、体があおられて姿勢を維持するのが難しくなることがあります。

 対策は、ライディングジャケットなどの裾や袖口に調整ベルトがあれば、それらをできるだけ強めに締めることで、風が入りこまないようにすることです。また、調整ができない服の場合は、ゴムバンドやロープで袖口や上腕部、腰などを縛るのも手です。できるだけ服を体に密着させ、服の中に入り込む風の量を少なくする工夫を施すようにしましょう。



強風で服の中に風が入り込むと、体があおられて姿勢を維持するのが難しくなることがある。走行中のウェアにも気を配ることも大切だ

【対策その6】どんなタイプが風の影響を受けやすいか知っておく

 バイクは、どんなモデルも基本的に強風に弱い乗り物ではあります。しかし、タイプや車種によっては、強風に強い・弱いも多少はあります。たとえば、小排気量車やオフロード系モデルなど、車体の軽いバイク。これらは、車体の重いバイクと比べ、比較的強風の影響を受けやすい傾向にあるといえます。

 ただし、車体が重い大型バイクでも、フルカウルのモデルの場合、比較的横風に弱い場合もあります。たとえば、筆者がかつて乗っていたスズキの2代目「ハヤブサ(正式名称GSX1300Rハヤブサ)」。排気量1339cc・水冷4気筒エンジンを搭載し、最高速度300km/hを誇るメガスポーツとよばれるフルカウルモデルです。



筆者がかつて乗っていたスズキの2代目ハヤブサ

 筆者が乗っていた2006年式ハヤブサ(逆輸入車)は、装備重量266kg。かなり重い車体で、普段は直進安定性が抜群です。ところが、春先など、かなり強い突風が吹くときに高速道路を走行したときは、ハヤブサの車体があおられて怖い思いをした経験もあります。高速道路上にある海の上にかかった橋を走行中、いきなり突風が吹き、片側二車線の左側から隣の車線近くまで飛ばされそうになったのです。

 そのときは、なんとか自分の車線に踏みとどまりましたが、場合によっては隣の車線を走るクルマに激突した恐れもありました。そのため、高速道路ながら50km/h程度まで速度を落とし、ビクビクの運転をする羽目に。しかも、その際に、ハヤブサより車体が軽く、強風に弱いはずの250cc・単気筒のオフロードバイクが後方から接近。楽勝で追い抜かれてしまったほどスローな走行でした。



かなり強い突風が吹く高速道路でハヤブサを運転していた筆者は、250ccのオフロードバイクに、楽勝で追い抜かれるほどのスロー走行で、なんとか強風の危機を乗り越えた(写真はイメージで使用/ホンダ・CRF250L)

 こうした現象の要因は、おそらく、ハヤブサのカウリングが影響していたのでしょう。現行モデルも同様ですが、最高速度を高めるための空力特性を考慮した、文字通りのフルカバード仕様だったからだと思います。前から吹く走行風にはめっぽう強いけれど、サイドカウルなどに風が抜ける隙間はまるでなし。しかも、大柄なバイクだけに、横風を受ける面積も広いといえます。そして、そうしたカウリングの特性が、災いの原因だったのではないでしょうか(あくまで私見ですが)。

 逆に、ホンダ「レブル1100」シリーズなど、大型のクルーザーモデルなどは、比較的強風に強いといえるでしょう。こうしたモデルの場合、車体の重心が低く、ホイールベースも長いので直進安定性が高い傾向にあります。しかも、たとえば、レブル1100・シリーズの車両重量は226kg〜237kgもありますから、ある程度の強風であればふらつきにくいはずです。



大型クルーザーは比較的強風に強い(写真はホンダ・レブル1100)

 ただし、重いバイクは一旦風でふらつくと、遠心力や慣性などにより動きが大きくなりやすく、修正もしにくくなる傾向があります。強風時も大丈夫と慢心していると、思わぬ落とし穴がある場合もあるので注意しましょう。

 ともあれ、自分の愛車は、とくにどんな状況や場所で強い風にあおられやすいのかなどは、事前に知っておくといいでしょう。そうすることで、危なそうな場所を走るのを避けるなど、安全のための対策をすみやかに取ることが可能となります。

危険を感じたら逃げるが勝ち! 安全を最優先に

 いずれにしろ、前述の通り、強風はバイクにとって天敵です。走行中に少しでも危険を感じたら、逃げるが勝ち! 可能な限り安全な場所に避難するようにした方がいいでしょう。高速道路を走行中ならサービスエリアやパーキングエリアなど、一般道なら道路沿いにあるコンビニなどに待機し、強風が収まるのを待つのも手です。くれぐれも安全を優先した状況判断を心掛けましょう。



走行中に少しでも危険を感じたら、高速道路のサービスエリアなど、安全な場所に避難したい

 *写真はすべてイメージです

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/bikenews/531118/

強風はバイクの天敵! 速度・走る位置・服装など6つの対策を解説【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/531118/531133/

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