YAMAHA Trail 250 DT-1 1969 Vol.17
エンジンは完全分解していませんが「ほぼフルレストア」と言えるフルフルコースで仕上げてきたヤマハ250DT1。思いの外、ベースエンジンのコンディションが良かったので、敢えてエンジン全バラまで行いませんでした。しかし、そこは旧車。いつ、何が起こっても不思議ではありません。そのうち「コロコロッ」とクランク音が出始めたら、エンジン腰下も分解オーバーホールになりますね。ひとまずはここで、レストア完成の最終回といたします。
文/たぐちかつみ
メンテナンス時にあると便利なVMX専用のリフトアップスタンド
アルミICBM®シリンダーの採用で放熱性が一気に向上

エンジン本体は、腰上のオーバーホールとエンジンカバーのペイント仕上げのみ行った。注目のシリンダーは、アルミスリーブを採用したICBM®仕様(iB井上ボーリングにて製作)。吸排気ポートには「柱」を追加して、ピストンの首振り防止とピストンリングのポート内への飛び出しを抑制している。
ディテール仕上げの積み重ねでバイク全体が美しく見える
ヤマハ250DT-1が大好きな、地元のバイク仲間に託します
- フルレストアのポイント・ベースバイクを預かってから様々な作業を繰り返し行ってきたが、遂に「フルレストア」が完成した。気になる部分を見つけた時に、見過ごしてしまうのではなく「積極的に改善修理」していくことで、いつしかバイクは美しくかつ高機能になっていくものだ。そんなことを改めて実感することができた。
いつかはチャレンジしたいと思っていた「VMXマシン」のフルレストア。いわゆる旧車モトクロスや旧車トレールモデルのフルレストアがそれだが、正直、ロードモデル専門だったぼくにとっては、初体験なことがとにかく多かった。
近所にはDT1が大好きなバイク仲間がいて、部品取り車やらスペア部品を数多く持っている。ボロ車を購入して、一から部品集めして、完成車一台を仕上げることは、実に大変である。ぼく自身、過去にはカワサキトリプルの500H1マッハⅢを2台、750H2を1台、CB750もフルレストアした経験があるが、レストア実践していた当時(2~30数年前)と近年では、部品の値段もベース車両の相場も大激変!!その昔、旧車のレストアと言えば、バイクいじり好きで「お金が無い者」にとっての趣味的な要素が強い娯楽だった。
しかし、今現在フルレストアと言えば「お金持ちの道楽」と言われるほどの状況となってしまった。人気モデルはもちろんだが、旧車カテゴリーのエポックなモデルは、軒並み高値高騰が続いている。ベース車両と部品を所有していた仲間に相談しながら、このVMXフルレストア企画を始めることができた。
旧車トレールカテゴリーのエポックモデルといえば、ヤマハ250DT1やスズキTS250ハスラー、カワサキ250TRバイソン、ホンダならMT250エルシノアなどなど。排気量違いの兄弟モデルもそんなエポックなモデルと言えるだろう。バイク仲間は生粋のヤマハ党で、DT1の1969年モデルの部品取り車、それと1台分組み立てられるパーツが「探せばあるかも知れないなぁ!?」とのお話だった。そんなバイク仲間から、レストアベース車のDT1と部品を預かりフルレストアしたのが、この1969年型のヤマハトレール250DT1である。
フルレストア作業の連載がメインなので、マシンの完成によって企画は終了となるが、トラブルが発生したり、走り込んだ後にクランク音が出始めたときなどは、エンジンを降ろして完全分解からのクランクシャフトのオーバーホールを実践する日が来るかも知れない……?などとも考えている。もちろんこれまでのように「こだわり」を持ちながら、作業進行を楽しみたいと思います。長らくお付き合い、ありがとうございました。
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/maintenance/536276/
旧車レストア×ヤマハトレールDT1☆最終回 見た目ノーマル、現代技術も盛り込み「旧車のフルレストア」遂に完成【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/536276/536290/















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