2022 FIM※1トライアル世界選手権シリーズ(以下、トライアル世界選手権)第6戦 イタリア大会の1レース目が9月17日に開催され、レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)のトニー・ボウ選手(スペイン 35歳)が、16年連続16回目のシリーズチャンピオンを獲得しました。
これにより、既にタイトルを獲得しているFIM X-Trial世界選手権(以下、Xトライアル)とあわせて、世界選手権で自身の記録を更新する32連覇を達成しました。
トニー・ボウ選手は、株式会社ホンダ・レーシング(HRC)の契約ライダーで、ワークスチーム※2レプソル・ホンダ・チームより、ワークスマシン「Montesa COTA 4RT」で参戦しています。
今シーズンのトライアル世界選手権は、開幕戦スペイン大会で1レース目2位と2レース目優勝、第2戦アンドラ大会でも、2位と優勝となりました。続く第3戦ドイツ大会では2レースとも優勝を飾っています。サマーブレイク明けの第4戦ベルギー大会、第5戦フランス大会でも連勝し、今回のイタリア大会の1レース目では2位となり、2レース目を残し16連覇が決定しました。
トライアルとは、障害物をバイクで乗り越えながら進み、いかに足を着かずにゴールへたどり着けるかという技術を競う競技です。トライアルの世界選手権は2種類あり、「アウトドア」は、5~9月に開催されるトライアル世界選手権を指し、自然の地形を生かしたコースでダイナミックな走りを見ることができます。Xトライアルは「インドア」とも呼ばれ、スタジアム内に設置された人工的な競技区間で華やかな雰囲気で開催されます。
- ※1FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
- ※2ワークスチームとは、マシンを製造しているメーカーが運営しているチーム。HondaではHRCが運営するチーム
レプソル・ホンダ・チーム トニー・ボウ
今シーズンに関しては、ポイントを獲得し続けることが重要でした。非常に安定して戦えて、常に表彰台に立つことができました。私たちは最終戦まで戦い抜き、ついにこの新しいタイトルを獲得することができました。チームにとても感謝しています」
本田技研工業株式会社 執行職 コーポレートコミュニケーション統括部長
兼 株式会社ホンダ・レーシング(HRC)代表取締役社長 渡辺康治
最後になりましたが、彼のチャンピオン獲得に携わった藤波貴久監督をはじめとしたチームスタッフ、そしてレース活動を支えてくださった多くのスポンサー様と、トライアルファンの皆様に心から感謝いたします」
トニー・ボウ(Toni Bou)のプロフィール
1986年10月17日(35歳)
スペイン
2003年
トライアル世界選手権にデビュー
2007年
REPSOL MONTESA HRCに移籍し、初めて世界チャンピオンを獲得
同年に、Xトライアル世界選手権シリーズチャンピオンも初獲得
2008年~2022年
トライアル世界選手権およびXトライアル世界選手権の両シリーズで16連覇(合計32連覇)
Montesa COTA 4RTの概要
水冷・4ストローク・OHC・単気筒
アルミニウム製ツインチューブ
前:21インチ 後:18インチ
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
http://www.honda.co.jp/news/2022/c220918.html
コメント
コメントの使い方