2025年新型KLX230SMは2025年1/13に61万6000円で登場、国内唯一の250モタード復活だ

2025年新型KLX230SMは2025年1/13に61万6000円で登場、国内唯一の250モタード復活だ

 新型KLX230をベースに、倒立フォーク+前後17インチホイールでスーパーモタードに仕立てたKLX230SMの日本仕様が、ついに正式発表。国内4メーカー唯一の250モタードとして注目だ。撮り下ろしカットを交えて解説しよう。

 
文/沼尾宏明
 

カワサキとしてはD-トラッカーX以来、久々の国産250モタードだ

 オフ車をベースにオンロード向けの足まわりを与え、快活な走りを実現するスーパーモタード。現在、国内メーカーから日本向けにモタードはラインナップされていないが、スズキからDRZ4SMが登場する見込みだ。これに続いて、カワサキが新型KLX230SMの国内仕様を正式発表した。

 KLX230をベースに倒立フォーク+前後17インチホイールなどを与えたKLX230SMは、2022年10月に発売され即完売。2025年型として兄弟車であるKLX230/Sと同様のモデルチェンジを受け、2025年1月13日に61万6000円で発売される(KLX230/S/シェルパは別記事を参照)。

 カワサキとしては1998年のD-トラッカーに始まり、後継のD-トラッカーXが2016年に絶版となって以来の250モタード。国内ラインナップとしてはヤマハのWR250Xが2017年に生産終了して以来の新作となる。2000年代初頭にモタードはブームになったが、DRZ4SMと合わせ、久々にモタード人気が盛り上がりそうだ。

 開発キーワードは「パワフル、軽量、ハンドリング」。232cc空冷単気筒はKLX230と同様に低中速トルクを強化し、前後サスのセッティングなどを見直している。

 

2025年型KLX230SM(カワサキ)。KLX230/Sとは1か月少々遅れて2025年1月13日に登場する。価格はKLX230/Sから+2万2000円の61万6000円。

 

 

レーサーKXイメージのボディワークを採用。外装はFフェンダーを除いてKLX230/Sと共通だが、独自のカラーで差別化している。車体色は2色で、写真はバトルグレー。

 

 

こちらはファントムブルー。グレーと同様にフェードした色味がストリートに似合う。

 

 
 
 

独自の倒立フォーク+前後17インチに大径ディスクを組み合わせる

 エンジンとフレームは新型KLX230/S/シェルパと共通だが、足まわりは別物だ。他モデルがフロント21、リヤ18インチホイールなのに対し、SMは前後17インチのロードタイヤを履き、フロントディスク径をφ265mmから300mmに大径化。Sに搭載されるABS解除機能はSMでは非装備だ。さらにKLX230/S/シェルパはアルミスイングアームだが、SMではスチール製としている。

 サスはオンロード向けに最適化し、正立フォークのKLX230/S/に対して倒立フォークを採用。ホイールトラベルは180mm(STD240mm、S200mm)で、特に制動時の安定性を向上させている。

 リンク式のニューユニトラックリヤサスは、新たにショックアブソーバのセッティングを変更し、よりスムーズな作動を実現。ホイールトラベルはSと同じ223mm(STD250mm)だ。

 キャスター/トレールは24.9度/77mmで、クイックなハンドリングを狙う。ちなみにSTDは25.2度/101mm、Sとシェルパは24.6度/96mmだ。車重はKLX230/Sから+3kgの137kgだが、十分軽い。

 

エキパイの管長を伸ばし、吸気バルブの小径化などで低中速トルクを強化したSOHC2バルブの232cc空冷単気筒はKLX230/S/シェルパと共通だ。

 

232cc空冷単気筒は従来型と同じくブラック仕上げで精悍。最大出力18PS、最大トルク1.9kg-mを発生する。

 

KLX230/S/シェルパのエンジンはオフ車らしいシルバー。新型で変更を受け、スペックや出力特性は全車同様だ。

 

SMはインナー径φ37mmのショーワ製倒立フォークに、セミフローティングのφ300mm大径ペータルディスクを採用。標準タイヤはチューブ式のIRC製RX-01ロードウイナーだ。キャリパーはデュアルピストン。

 

STD/S/シェルパはφ37mm正立フォークにリジッドタイプのφ265mmペータルディスクの組み合わせ。タイヤはブロックパターンで21インチのIRC製GP-21を履く。キャリパーは共通だ。

 

SMは従来型と同様のスチール製スイングアームを採用。リヤサスはイニシャルの無段階調整が可能になった。リヤのシングルピストンキャリパーとφ200mディスクは全車共通だ。

 


STD/S/シェルパはレーサーKLX230R譲りのアルミスイングアームを導入。タイヤはIRCのGP-22を装着する。マスターシリンダーはKLX230Rと同タイプで全車共通。従来より約100g軽い。

 

デザインはオン向けに最適化、足着き性はシリーズ随一だ

 外観に関しては各部をブラックアウトすることでストリートに映えるデザインとしているのが特徴だ。フロントフェンダーやステップもオンロード向けとしている。

 他モデルと同様、シートレールを新設計し、従来より位置を下げることでシート高を低くしつつウレタン量を増加。足着き性と快適性がアップしている。STDはシート高が880mm、シート高を抑えたSとシェルパが845mnmなのに対し、SMは840mmと最も低いのが嬉しい。

 

コンパクトなLEDヘッドライトは全車共通。シャープなカウルはKLX230/Sと同様だ。

 

SMのフロントフェンダーは17インチホイールに合わせたショートタイプ。

 

他モデルのフロントフェンダーは21インチと泥はねを考慮したロングタイプ。

 

SMではウレタンを増量したシートの側面にグレーをあしらう。

 

シャープなサイドカバー&マフラーカバーはKLX230/Sと共通だが、SMではカラーを変更。

 

SMのステップはラバー付きで振動を抑制。

 

他モデルのステップはラバーがないオフ向け。SMもラバーを外せば同じ仕様だ。

 

メーターはシリーズ共通。従来型と同様のモノクロ液晶にスマホ接続機能を追加した。専用アプリで車両情報や走行ログ、メンテナンスログが利用できる。

 

ハンドルバーは従来よりグリップ位置を13mm高く、24mm前方へセット。ショートタイプのレバーを採用した。これらも全車共通の装備だ。

 

左ハンドルのスイッチボックス。SMには他モデルに装備される赤いABS解除ボタンがない。

 

他モデルよりフロントを低く構えた攻撃的なライポジ。とはいえアップハンドルで上体に余裕がある。ステップ位置は共通で9mm後方になり、スポーティさを増した。ライダーは身長170cm&体重65kg。

 

シート高は840mm。足着き性はかかとわずかに浮く程度と良好だ。845mmのS/シェルパと比べても、しっかり足が接地する。

 

 

KLX230SM 主要諸元(2025年型 国内仕様)

・全長×全幅×全高:2035 × 845 × 125 
・ホイールベース:1365mm
・シート高:840mm
・車重:137kg
・エンジン:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 233cc
・最高出力:18PS/8000rpm
・最大トルク:1.9kgm/6400rpm
・燃料タンク容量:7.6L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/70-17、R=120/70-17

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/419405/

【新車】2025年新型KLX230SMは2025年1/13に61万6000円で登場、国内唯一の250モタード復活だ【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=419405&slide=1

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