2025年の新型XSR900はどう進化した? 日本限定モデルにこめられたこだわりを開発者に聞く

2025年の新型XSR900はどう進化した? 日本限定モデルにこめられたこだわりを開発者に聞く

 3月13日に発表された2025年モデルXSR900だが、細かい解説は別記事に任せるとして、ここでは開発者でデザイナーがどんなことにこだわって2025年モデル、そして日本限定色となるカラー”セラミックアイボリー”についてお話しをいただいた。

 
文/後藤秀之
 

ユーザーの声が反映され、進化した2025年モデル

 2025年モデルのXSR900はより若いライダーに向けて、カジュアルさやファッショナブルさをアピールするバイクとしてデザインされたということで、芝浦にあるおしゃれなライダーズカフェ”カフェ スーパーレーサー”で発表会が行なわれた。

 この日の発表会で登壇したのはプロジェクトリーダーのヤマハ発動機株式会社 SV開発部 橋本直親氏、プロジェクトチーフのヤマハ発動機株式会社 SV開発部 野原貴裕氏、株式会社GKダイナミックスのデザイナー清水芳朗氏、木下省吾氏、福吉孔志郎氏の5名だ。

 XSR900の2025年モデルは基本的にはマイナーチェンジであるが、MT-09にならった電子装備のアップデートなどが行なわれ、走りの部部などは大きく変えずにブラッシュアップされている。先代モデルではメーターが小さいという不満が聞かれたため、5インチのTFTに変更しUSB-C電源も装備したという。メーター周りは先代からイメージは変えないように5インチサイズのスクリーンを違和感なく収め、メーター裏にアルミ製のカラーを入れた。このカラーはタンク部分にも採用され、前回やりきれなかった部分だったという。スイッチなどハンドル周りはMT-09ゆずりのパーツでアップデートされ、タンク周りは従来モデル同じだが、限定カラーのみ黒いタンクキャップを採用しているのもポイントとのことだ。

 

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日本限定カラーとして用意された”セラミックアイボリー”は135万3000円で、9月までの期間限定受注生産となる。

 

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モデルチェンジのトピックである5インチのTFTカラースクリーン。スマートフォンとの連携機能なども備える。

 

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メーターを固定するボルトに取り付けられたアルミ製のカラーには、開発陣のこだわりが詰め込まれている。

 

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限定色の”セラミックアイボリー”のみタンクキャップはブラック仕上げとなっている。

 

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タンクカバー前方の固定ボルトにも、メーター同様にアルミ製のカラーが取り付けられている。

 

 また、「シートが硬い」という不満も聞かれたのでシートを改善し、リアサスも変更している。先代のシートはレーシングイメージを強く押し出していたが、段差を緩くするとともにクッションを柔らかくして快適性をアップ。先代はスポーティに走ることを追求したためシートはレプリカモデル並みに固くなってしまったのだという。2025年型のシートのデザインとしてはイメージを踏襲しつつ、快適さをアップするという形でまとめられているという。

 シート高はカタログ値では5mmアップしているが、クッションを柔らかくしただけではなくベースの形状を見直して角も落としてある。さらにリアサスペンションはGPと同じフルアジャスタブル+リモートブリロードアジャスター付きとし、リンクのレバー比も変えて、初期はよく動き奥で踏ん張る感じになっている。そのため、足つき性は先代と同等か、良くなったとの評価がされたということだ。

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エンジンは大きく変更されていないが、電子装備などをアップデートしている。

 

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タイヤはスポーツタイヤの最高峰と言える、ブリヂストンの「バトラックス ハイパースポーツ S23」を装着。

 

 
 
 

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