モリワキエンジニアリングは9月13日〜14日に開催される九州のイベントレース「鉄馬」に、自社でチューニングしたホンダCB1000Fコンセプトで参戦することを発表した。ライダーを務めるのは宇川徹さん。名門コンストラクターと元MotoGPライダーのタッグで、鉄馬でのデビューウインを狙うという。
モリワキ×宇川さんのタッグは20年振り!
このプロジェクトは8月2日に開催された鈴鹿8耐の前夜祭で発表されたもの。当日は宇川さんが今年3月のモーターサイクルショーで発表された「CB1000Fコンセプト モリワキエンジニアリング」をデモランさせたが、その直前のトークショーで宇川さん本人から明かされたものだ。宇川さんは2005年の上海GPにモリワキのMotoGPマシン・MD211VFで参戦したキャリアも持ち、今回は20年ぶりにモリワキマシンを駆ることになる。
「鉄馬」は熊本県のHSR九州で開催されている鉄フレーム車によるイベントレース。モリワキは2020年からカワサキZ900RSで参戦しており、ライダーに同社会長の森脇尚護さんをはじめ、渡辺一樹選手、山口辰也選手といったプロを起用して盛り上げてきた。今回の参戦もモリワキファクトリーによる必勝体制が敷かれており「デビューウインを目指す!」と公言しているから期待したい。
CB1000Fベースで
「モリワキ“NEW”モンスター」爆誕か?!
気になる参戦車両だが、ベースはもちろんCB1000Fコンセプト モリワキエンジニアリング。MCショーの発表時点でもレースを意識した
フルカスタムが施されていたが、今回の8耐デモランの時点でも進化や変更点が各部に見受けられ、すでにエンジン内部にも手が入っている模様だ。
ご存じのとおり、CB1000FコンセプトのエンジンはSC77型のCBR1000RRをベースとしている。そしてモリワキは2017年から2019年の3年間、SC77で全日本
JSB1000や鈴鹿8耐を戦った経験を持つ(2016年にはその前モデル・SC59型も走らせている)。つまり、CB1000Fコンセプトのエンジンをフルチューンして“モンスター化”を図るなら、モリワキはいくらでもノウハウを持っているわけだ。
しかもモリワキは「(CB1000Fコンセプトをベースに)モンスターマシンを作る!」と、オールドファンなら思わずゾクゾクするコメントも出している。もちろん、その意味はSC77のノウハウを投入した200psオーバーのフルチューンマシンを作る…といったところだろうが、わざわざ「モンスター」という言葉を引っ張り出すあたりは確信犯?! 鉄馬参戦の先があるのでは…と期待せずにはいられない!
伝説のレーシングマシン「モリワキ・モンスター」はカワサキZエンジンだったが、ホンダCBエンジンで令和のモンスターが誕生するのだろうか? 9月の鉄馬を楽しみに待ちたい!

鈴鹿8耐の前夜祭でデモランした「CB1000Fコンセプト モリワキエンジニアリング」。初公開時からはシートがレースタイプのシングルに変更され、エンジンのカバーにブルーの結晶塗装が施され「中もやってます」感をアピール。装着されたピレリ・スーパーコルサはドロドロに溶けており、かなりのペースでテストを重ねていそうだ。巨大なラジエターで実走している点からも、エンジンにはかなりのチューニングが施されていると目される。

写真は1981年式のモリワキ・モンスター。鈴鹿8耐でW.ガードナーが駆り、予選で脅威のコースレコードをたたき出したマシンだ。オリジナルのアルミフレームにカワサキZエンジンを搭載していた(写真:モリワキエンジニアリング)。
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/raceinfo/479854/
【ファン感涙】モリワキ・モンスターが令和に復活?! モリワキが宇川徹選手×CB1000Fコンセプトのタッグで「鉄馬」に参戦を発表【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/479854/479921/






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