鈴鹿8耐の会場でお披露目され、話題を呼んだホンダのCB1000F SEコンセプト。ビキニカウルを装備したその姿はレポート済みだが、今回は酷暑の8耐現場でホンダの担当者から聞いた話を中心にお届け。すでにかなり情報は公開されているが、掘れば掘るほどネタは出てくるものだ?!
SEはスペンサーカラーのみの設定

【ホンダCB1000F SEコンセプト】ビキニカウルを装備したCB1000Fコンセプトの追加グレード。他にもグリップヒーターやラジエーターガード、クイックシフター、オリジナル表皮の専用シートを装備している。
Webikeプラス(以下W+) :今回、追加で発表されたCB1000F SEコンセプト(以下SE)は、どういった立ち位置のグレードになるのでしょうか?
ホンダ:CB1000Fコンセプトのスタイリングを生かしつつ、防風効果を高めるカウルやグリップヒーターを標準装備することで、より疲れずに快適に乗れるところを目指しています。
W+:というと、CB1000Fコンセプトの上級仕様と捉えていいのでしょうか?
ホンダ:上級というより、もっと快適に走れるもの、という感じですかね。
W+:クイックシフターも今や快適装備のひとつですが、これはアップ/ダウン両方ですか?
ホンダ:そうですね。今、片方だけというのもあまりないですから。
W+:SEはシートもスタンダードとは違うものが付いています。
ホンダ:これはステッチのカラーやタグなど見た目を差別化したもので、中身はSTDのCB1000Fコンセプトと同じです。
W+:SEは通称スペンサーカラーのみの設定ということですが、これはなぜですか?
ホンダ:これがCB1000Fコンセプトを象徴する色だからです。今回のメインカラーでもあります。
W+:ビキニカウルはSE専用ではなく、オプションでSTDにも用意されると聞きました。
ホンダ:はい。今回展示したブラックカラー車がそれです。車体に入るストライプに合うデザインを施した、黒いビキニカウルを装着しています。
W+:スペンサーカラーの青いラインをグレーに変えた車体色もあります。あのカラーに合わせたビキニカウルも用意されるのですか?
ホンダ:いえ、あの2色はストライプ色が違うだけで、ベースのシルバーは同じなので、シルバー単色のカウルで対応します。
W+:今回はCB1000Fコンセプトのカラバリも3色設定と発表になりましたが、これら3色の狙いはどんなところにありますか?
ホンダ:先ほどもお話したように、通称スペンサーカラーがイメージカラーです。で、若い方は黒が好きという調査データから、ブラックは若年層を意識しています。モノトーンというか、グレーストライプのカラーはちょっとシックにまとめたい大人向け、といったイメージ。スマートに乗りたい方向けです。
W+:シルバーが2色あるという展開はやや意外でした。赤や青といった有彩色は検討されなかったんですか?
ホンダ:もちろん色々検討はしましたし、議論もしました。他に似合う色はもちろんあります。また、CBは歴史があり、過去を振り返っても色々なカラーリングがあります。そうした昔のカラーもオマージュしながら現代的にアップデートしたりと、色々な可能性を秘めているかと思います。
ホーネットと異なる特性に期待大!
W+:今回はメーター画面も初公開されました。走行モードは3つあり、2つ設定できるユーザーモードでP(パワー)/EB(エンジンブレーキ)/T(トラクションコントロール)を3段階に可変できるようになっていました。これ以上の電子制御はありますか?
ホンダ:それぐらいが上限かなと思います。
W+:メーター関連ではレッドゾーンが1万rpmからでした。CB1000FコンセプトのベースモデルであるCB1000ホーネットは1万1500rpmからなので、やはり低中速に寄せたエンジン特性にされているのかと。
ホンダ:絶対的なスペックはまだ言えないのですが、ホーネットが気持ちよく高回転まで回っていくのに対して、CB1000Fコンセプトは高速道路の巡航回転数の低さとか、街乗りで多用する低中速域とか、日本の環境に合わせたセッティングとしています。もちろん直4なので気持ちよく回るのですが、開発チームで協議を重ね、低中回転域の音にもすごくこだわっています。そこを味わっていただきたいのが今回のエンジンです。
W+:今回はウインカーやリヤフェンダーが装着され、3月の発表時と比べると市販型に近づきました。あと装着されていないのはバックミラーくらいですが、ここには秘密がありそうですか? ドラレコ内蔵とか?
ホンダ:ご想像にお任せします。
W+:ズバリ、SEはSTDプラスいくらぐらいになりそうですか?
ホンダ:それはまだお伝えできません。早くお伝えできるようになりたいですが。
W+:プラス10万円ぐらいのイメージですか?
ホンダ:ご想像にお任せします。
W+:以前、STDのCB1000Fコンセプトについて開発者の方に話を伺った際には、カワサキのZ900RSを(148万5000円〜)かなり意識されていて、それには負けない価格にするとのことでした。STDはZ900RSより安いとして、SEは当然高くなりますよね?
ホンダ:そうですね。どうしてもSTDよりは上になりますね。
W+:なるほど。それでは我々の独断で、STDが140〜145万、SEが150〜155万円くらいと予測させていただきます。正式発表を楽しみにしています!
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/482825/
【なぜにシルバーが2色ある? 】ホンダCB1000Fコンセプトを暑苦し〜く徹底調査![担当者と一問一答]【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/482825/482880/















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