コレ絶対値上がるやつ！「ヨシムラGSX-R750 #604コンプリートマシン」9月20日にオークション開始！

ちなみに9月20日の夜22時というオークション開始時間は、世界耐久選手権（EWC）の最終戦・ボルドール24時間のスタート時刻に合わせたもの。シリーズ連覇を賭け、ヨシムラSERTモチュールチームのGSX-R1000Rが最後の戦いに挑むタイミングだ。そして終了日の10月18日は毎年恒例の「ヨシムラミーティング」開催日。会場の那須モータースポーツランドでカウントダウンを行い、参加者みなで盛り上がろう…という趣向だ。

気になるのは落札価格だろう。ゼッケン番号にちなんだ入札スタート額・604万円での落札はまずないだろうし、かなりの額に達すると思われるが、どこまで上がるかはヨシムラ側も見当が付かないとのこと。いずれにせよ憧れの“ヨシムラ・コンプリート”を手にできる（かもしれない）チャンス。入札に際しては現金一括・納車前入金といった注意事項もあるため、詳しくはオークションサイトを参照いただきたい。もちろんイタズラ入札は厳禁ですよ！

9月20日にスタートするオークションの入札画面。英語翻訳もあり、海外からの入札も受け付ける。

ヨシムラGSX-R750＃604コンプリートマシン

1985年型の初期型GSX-R750の程度良好な中古車をベースに、新開発のマフラーやTMR-MJNキャブレター、現代の足回りなどを投入しつつも、604レーサーの雰囲気にこだわって制作。
フレームも同車を模した補強が施され、さらにヨシムラが開発しているGSX-R750用の純正互換パーツも投入。組み立てはヨシムラの熟練メカニックが担当しており、新車時を上回るパフォーマンスと長く乗り続けられる安心感を両立する
。ロゴ類までペイント仕上げの外装もポイントだ。

ちなみに先述したとおり、ヨシムラはコンプリート車の販売に意欲を見せており、程度良好なベース車が確保できれば油冷GSX-Rのコンプリートも再販売の可能性はあるという。個人的には1100ベースで「トルネード1200ボンネビル」の復活を望みたい！

外装はロゴ類まで全て塗装で再現。当時の完全復刻ではなく絶妙にアレンジされている。（以下の写真：谷田貝洋暁）

前後18インチのビトーR&D製マグ鍛ホイールやオーリンズ製Fフォーク＆リヤサスなどで足回りは完全刷新。スイングアームはノーマルベースに604レーサーを模した補強が入る。

マフラーは今回のために新作された手曲Duplexチタンサイクロン。ステップも今回の＃604用の新作だ。

キャブレターも油冷GSX- R用に新作されたヨシムラTMR-MJN32。エンジン本体は入念な調整がなされる。

フレームはキャブレター付近やネック部、スイングアームピボット付近を補強。オリジナルのコーションプレートも所有欲をそそる。

メーターは604レーサーを模しつつ、モトガジェット製タコメーターやヨシムラPRO-GRESSメーターなど最新計器を投入。ステアリングステムやハンドルもヨシムラの新作だ。

テールランプは604レーサー風に埋められ、代わりにウインカー兼用の超小型LEDに換装。純正ナンバー灯も撤去され、代わりに「604」と刻まれた専用メッシュパネルを装備する。