【新車】ジョグ復活！ヤマハ電動原付「ジョグE」新発売東京&大阪で先行投入、価格は50ccより手頃な15万9500円

2025年11月28日 / バイクコメントする

【新車】ジョグ復活！ヤマハ電動原付「ジョグE」新発売東京&大阪で先行投入、価格は50ccより手頃な15万9500円

　ついに新車販売が終了した50cc原付一種カテゴリーだが、ヤマハから新たにEVの原付一種新モデルが登場した。その名は「JOG E（ジョグイー）」、ホンダが先行投入していた着脱式バッテリー・モバイルパワーパックe:を使用できる、ヤマハ初のモデルだ。今回の発売はモバイルパワーパックe:の充電ステーション・ガチャコが設置されている東京、大阪のみでの先行受注となり、バッテリーと充電器は付属しない。このため価格は15万9500円という、50ccモデルよりも低い設定となった。

　発売は2025年12月22日（月）から。なお、フルパッケージの通常販売は2026年後半が予定されている。

ヤマハとホンダの原付タッグは継続！

　ヤマハは以前より独自の原付一種クラスEVモデル「eビーノ」などをラインナップしていたが、今回登場したジョグEの注目ポイントは着脱式バッテリー・ホンダモバイルパワーパックe:をヤマハで初めて採用した点だ。これは国内バイクメーカー、ENEOSホールディングスが共同で開発を進めてきたバッテリーシェアリングサービス「Gachaco（ガチャコ）」で利用できるもので、既にホンダからは採用モデルが多数ラインナップ。EVバイクの電源として普及を始めている。バッテリーをユーザー同士が交換し、いつでもフル充電のバッテリーを利用できるガチャコステーションも、現在は東京都（42カ所）、埼玉県（2カ所）、大阪府（7カ所）に設置済だ。

ヤマハ初のモバイルパワーパック採用モデルとなる「ジョグE」が地域限定で先行発売となった。

ホンダとのOEM供給により、先行しているホンダ・EM1e:と同様のスペックだ。

モバイルパワーパックe:は脱着可能なバッテリーで、家庭での充電ももちろんOK。

　また、ヤマハは2018年からホンダとの50ccモデルのOEM供給を受けており、車体や設計の多くをホンダと共有。今回のEVスクーターの分野でも、改めてヤマハ・ホンダのOEM供給が合意され、ジョグEはその初めてのモデルとなった。このため車体の各所にはホンダの「EM1 e:」との共通点がみられ、性能面でもほぼ同等となっている。バッテリーの搭載数は1個で、航続距離は53km（30km/h定地走行）だ。

　装備面では前後連動ブレーキシステム、LED上限分割のヘッドライト、視認性に配慮したフルデジタルメーター、小物の収納が可能なシート下スペース、USB Type-A端子に対応した充電ソケット、500mlペットボトルが収納できるフロントポケットなど、原付一種クラスに求められる装備はひととおり充実。車体重量も93kgと軽量で、普段使いに活躍するスペックといえるだろう。

満充電での走行距離は53kmとやや短いが、ガチャコステーションを利用しつつの移動に期待したい。

現在は東京、埼玉、大阪の三都府県に設置されているガチャコステーション。今後はさらなる拡大が予定されている。

先行発売は「ガチャコ」ステーション利用が前提正式発売は2026年後半に

　そんなジョグEの発売は2025年12月22日。ただしこれは先行発売という形で、ガチャコステーションが設置されている東京・大阪の一部店舗のみを対象としている。ステーションの利用が前提となるため、バッテリー、充電器は付属せず、本体のみでの販売だ。このため価格は押さえられており、従来の50ccジョグよりも手ごろな15万9500円という設定となった。カラーバリエーションはダークグレー、ライトグレーの2色がラインナップされる。

　現状ではガチャコステーションのない地域では利用が難しい「ジョグE」だが、バッテリー、充電器の揃ったフルパッケージの正式販売は2026年後半が予定されている。これについても続報を待ちたい。