ホンダ「ドリーム50」は、世界最小のDOHCエンジンを搭載する原付一種の「スーパースポーツ」として、今なお語り継がれる名機だ。とはいえ生産されたのは1997~8年までの2年のみで、生産終了から27年が経過。程度のよい車体が発見されることは珍しい。
ところがそんなドリーム50の、さらにレース専用車として限定販売された「ドリーム50R」が、なんとアメリカのオークションサイトにて新車で発見された! コンディションは出荷時の箱に入ったままの超美品。現在(12/08)の価格は2万1400米ドル(約330万円)で、今なおオークションは継続中だ。
文/Webikeプラス編集部
マニア垂涎のデッドストック「ドリーム50R」
アメリカのバイクオークションサイト「ICONIC MOTORBIKES AUCTIONS」に出品されたドリーム50R。1962年のカブレーシングRC110のレプリカとして、2004年に440台の台数限定で発売された競技専用モデルだ。これは公道モデル・ドリーム50をベースにカムシャフト、バルブスプリング、ピストンといったパーツにHRC「レース専用キット」を組み込み済のほか、専用パーツの低フリクションカムチェーン、クランクシャフトを装備。さらに軽量ACジェネレーターを備え、またキャブレターやエアファンネルも競技専用であり、ミッションは6速クロスミッションを備えていた。49ccの原付一種らしく車重は71kgと超軽量でありつつ、DOHC空冷シングルのエンジンは7.0PS/13500rpmを発揮。あらゆる意味で原付一種を超越したモデルだった。
そんなドリーム50Rは販売台数も少ないことから、ただでさえレアリティが高まってきたドリーム50以上に発見することすら難しい珍品となっており、マニア垂涎の一品だ。オークションに出品されることももちろん珍しいのだが、輸送用のアルミフレームに入ったままのミントコンディションの新車、となると、おそらく最後の存在といえるだろう。保管状況も良好であった様子で、車体各所には錆ひとつなく新品そのまま。もちろん当時のステッカーやサービスマニュアルも付属し、20年の月日を感じさせない存在感だ。
現在、このマシンはベルギー北部のダンメに保管されているといい、オークションはまだ開催中だ。現在(2025/12/08)時点での価格は2万1400米ドル(約330万円)となっている。海外でのオークションであるため、日本からの購入は簡単ではないが……それでもマニアならチャレンジする価値はある!? そんな珍しいマシンといえるだろう。
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/505107/
ホンダ「ドリーム50R」箱入り新車がベルギーで発見される オークション価格は約330万円!【画像ギャラリー】
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