CBR250RRがトラコン&クラス初ウイングレット投入へ! カワサキとの“RR”ガチンコ対決は必至!?

CBR1000RR-R譲り、250初のウイングレット内蔵カウルを獲得

 さらに空力特性を向上したカウルも導入した。

 従来のスタイリングデザインにおけるキーワード「Speed Shape」はそのままに、フロントからサイドカウルにかけて立体的なレイヤー構造を採用。ダウンフォース効果を得られるウイングレットと同様のインナーカウル形状としている。これはCBR1000RR-Rのダクト状ウイングと狙いは同じだ。

 このようなウイングレットは250クラス初の装備となる。

 なお、従来の鋼管トラスフレームや左右非対称のアルミ製スイングアーム+プロリンクサスは踏襲。2023年型では、これにビッグバイク並みに豪華なトラコンやSFF-BP倒立フォーク、エアロデバイスを加え、全方位的に進化を果たすのだ。

新型CBR250RRはミドルカウルがインナーとアウターの二重構造に。内側のカウルにはウイングレット状の機能が追加されている
新型CBR250RRはミドルカウルがインナーとアウターの二重構造に。内側のカウルにはウイングレット状の機能が追加されている

日本仕様のカラーリングは計3色、白のほかツヤ消し黒も登場か

 本誌がつかんだ情報によると、国内仕様は3カラー設定の模様だ。

 日本専用色は、もてぎに展示されたパールグレアホワイト。白のメイン色にツヤありシルバーのアンダーカウルを備え、ツヤありホワイトのホイールを履く。

 さらに日本独自のツヤ消しブラックも用意される見込み。インドネシア仕様STDのマットガンパウダーブラックメタリックに近いが、フレームがツヤ消しブラックで、ホイールにリムストライプがないようだ。

 そしてインドネシア仕様と同じホンダトリコロールも選べる模様。CBR1000RR-Rに設定される「グランプリレッド」と同じイメージだ。

2023年型インドネシア仕様のホンダトリコロールが国内にも導入される見込み。国内現行型のクランプリレッドに代わるカラーで、最もレーシングイメージが強い
2023年型インドネシア仕様のホンダトリコロールが国内にも導入される見込み。国内現行型のクランプリレッドに代わるカラーで、最もレーシングイメージが強い

国内には2月頃登場? 新ライバルZX-25RRとのRR対決にも注目!

 ――ホンダもカワサキに対抗して4気筒を出すとの憶測もあったが、デビュー6年目を迎えるCBR250RRを隙なく徹底熟成し、追撃を図ると見られる。

 国内仕様の価格は不明だが、現状の82万1700~85万4700円をキープか、数万円アップで収まると嬉しい。新型の国内仕様は年末頃に発表され、2023年2月頃に発売と予想したい。

 一方ライバルのカワサキは、10月1日にインドネシア仕様の2023年型Ninja ZX-25Rを発表。クラス唯一のカラー液晶メーターを採用したほか、豪華な足まわりの「ZX-25RR」もラインナップした。
 元祖“RR”の名に賭けてCBR250RRは、クラス唯一のウイングレットをはじめ、パワーアップしたエンジンとSFF-BPフォーク、トラコンの導入で戦う。

 従来までこの2台は、高速コーナー主体のサーキットを除けば、軽さとトルクに優れるCBRのラップタイムが速いと評判。ZX-25Rはレッドゾーン1万7000rpm以降という並列4気筒のフィーリングが唯一無二で、最高速も上回る。どちらも楽しいバイクであることに変わりはなく、この方向性は変わらないだろう。とはいえ、ZX-25RRが国内導入された際は、“RR”対決の行方が見物だ!

2023年型としてインドネシア仕様に設定されたNinja ZX-25RR。カラー液晶のほか、フロントフォークにイニシャル調整、リヤサスにZX-10R譲りのフル調整式BFRC liteを導入した
2023年型としてインドネシア仕様に設定されたNinja ZX-25RR。カラー液晶のほか、フロントフォークにイニシャル調整、リヤサスにZX-10R譲りのフル調整式BFRC liteを導入した
【画像ギャラリー】新旧CBR250RRのディティール、ZX-25Rスペック比較を見る!(12枚)画像ギャラリー

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