250ccツイン最強の呼び声も高いCBR250RRが戦闘力を向上してリニューアルする模様。先立って発表されたインドネシア仕様と、9月に行われた日本GPに展示された日本仕様を元に、モデルチェンジの内容を予想したい。
新型は、エンジン内部の改良で最高出力をアップするとともに、クラス初となるウイング付きエアロ外装、トラコン、SFF-BP倒立フォークなどを獲得。国内独自の2色を含む3カラーが用意され、来年デビューか?
文/ベストカー編集部
【画像ギャラリー】新旧CBR250RRのディティール、ZX-25Rスペック比較を見る!(12枚)画像ギャラリーモトGP日本ラウンドで2023年型国内仕様を初披露!
Ninja250、YZF-R25に続いて、2017年に発売されたホンダCBR250RRは、新設計の並列2気筒に当時クラス初の電子制御スロットル+パワーモードなどの装備でライバルを圧倒した。
これを打倒すべく、カワサキが2020年9月に並列4気筒のNinja ZX-25Rを発売。13年ぶりに復活したニーゴー直4は、CBR250RRを上回る45ps+ラムエアを実現したほか、クラス唯一のトラクションコトンロール、クイックシフターなどを採用。瞬く間に250スポーツの一番人気を獲得した。
一方、CBR250RRは2020年型で38→41psにパワーアップしたほか、オプションでアップ&ダウン対応のクイックシフターを用意し、迎撃の構えを見せた。
ホンダの動向に注目が集まる中、発表されたのが次期CBR250RRだ。まず9月19日、インドネシア仕様を正式発表。そして9月22~25日、モトGP日本ラウンドが行われたツインリングもてぎで日本仕様が公開された。
250ツインの盟主が42psに到達、トラコンやSFF-BPも獲得した
登場6年目を迎える2023年型の注目はまずエンジンだ。インドネシア仕様では、シリンダーヘッドやカムシャフト、吸排気ポートなどを変更し、圧縮比を12.0→12.5にアップ。最高出力は41→42psとなり、250ccツイン最高の馬力をさらに増強した。
日本仕様の詳細は不明ながら、やはり最高出力がアップするのは確実の模様だ。もちろん2022年11月から適用される新排ガス規制にも対応する。
さらに日本仕様はトラクションコントロール(ホンダセレクタブルトルクコントロール=HSTC)の導入がトピック。インドネシア仕様は非搭載ながら、もてぎで公開された日本仕様にはHSTCのスイッチが追加されていたのだ。
現行250クラスにおけるトラコン採用車は、ZX-25Rに続いて2車種目。なお、出力特性を3パターンから選べるパワーモードは新型でも健在だ。
さらに新型は、ZX-25Rも採用するSFF-BP倒立フロントフォークを獲得。CBR250RRはもともとSFF-BPと同様に片側のみスプリング構造のサスを採用し、軽さが自慢だった。新型ではより高い路面追従性を実現するだろう。
またハザードランプに加え、急減速の際にブレーキランプが点滅するエマージェンシーストップランプも新採用している模様だ。
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