専用フレームにロングサス+ブロックパターンタイヤで走破性アップ
車体はダートの走行も考慮した専用設計だ。メインフレームは鋼管トレリスのダイヤモンド形式で、ループ状のシートレールを持つ。3D解析により剛性と重量バランスを最適化している。
ホイールはフロント19&リヤ17インチで、ブロックパターンタイヤを履く。これにロングトラベル150mmの正立φ41mmフロントフォークとイニシャル5段階調整可能なリヤツインショックを組み合わせ、多彩な地形に対応。上下ヨーク角もCL専用で、ステアリングの精度とフィーリングを向上させた。
レブルのアイコンであるインナーレンズ式の4眼LEDヘッドライトを踏襲しながら、違和感のない仕上がりはさすが。反転液晶メーターや、緊急停止時にハザードを点灯させるESS(緊急停止信号)テクノロジーもレブル譲りとなる。
シートは1960年~70年代に活躍したCLを思わせるタックロール付きの専用ロングタイプ。シート高はオフロードテイストながら低めの790mmなのがうれしい。
250はレブルと同様にエンジン以外、ほぼ500と共通か
続いてCL250だが、前述のとおりHonda GO バイクラボでのみ発表されており、情報に乏しい。ただし同サイトの解説によると、レブル250譲りの水冷シングルは「吸排気系統とPGM-FIを最適化。低回転域から高回転域まで力強くスムーズに吹き上がり、心地よい加速感と上質なライディングフィールを味わえます」とのこと。
マフラー内部はシンプルな二室構造とし、排気抵抗を低く押さえ込むことでスロットル操作に対応するリニアなレスポンスに貢献。単気筒エンジン特有の歯切れの良いサウンドを実現するという。
レブル250やGB350では敬遠していた砂利道も難なく走ることができ「初めてのツーリングキャンプをしたい」人にも最適との説明もある。当然CL500より車重は軽量で、ダート走行はより気軽だろう。ちなみにレブル250と500では、250の方が19kgも軽い。
外観を見るにフレームや足まわりもCL500と共通のようだ。メーターなどの装備をはじめ、フォークブーツやショートタイプのFフェンダーなどのデザインも変わらない。ベース車のレブル250と500はエンジンを除いて基本的に車体は共通。CL250と500の関係も同様なのだろう。
諸元のほか、価格や発売日などの詳細は未定。「近いうちに国内での販売が予定されています」と明記されている。
250は3カラー、500は2カラー、3月下旬から順次発売される模様だ!
Honda GO バイクラボによると、CL250国内仕様の車体色は「キャンディーエナジーオレンジ、パールカデットグレー、パールヒマラヤズホワイト」の3カラーを予定している。
なおCL500の日本導入も確定。こちらのカラーリングは未発表ながら、情報筋によると「国内仕様はツヤ消しグリーン、ブルー」の2色になるという。欧州仕様の車体色は、この2カラーに加え、オレンジ(250と共通)、ツヤ消し黒(欧州500のみ)の計4色がある。
つまり国内仕様の250と500は車体色がカブらず、250専用カラーとしてグレーとホワイトが設定されるのだ。
さらに発表時期は、250が2023年2月中旬、500が同3月下旬と予想される。そして発売時期は250が3月下旬、500は5月下旬と予想したい。3月のモーターサイクルショーでは250、500とも揃って披露されるだろう。
価格については不明だが、レブルと共通のパーツも多く、同等になることを期待したい(レブル500=79万9700円、レブル250=61万500円)。
現行の普通二輪免許で乗れるラインナップで、国産メーカーのスクランブラーモデルはCL250が唯一。車検のいらない250ccクラスにおいては、唯一のスクランブラーかつネオクラシックになる。レブルに続き、新たなベストセラーが誕生するか!? さらなる詳報を待ちたい!
CL500(欧州モデル)主要諸元
・全長×全幅×全高:2175×831×1135mm
・ホイールベース:1485mm
・シート高:790mm
・最低地上高:192mm
・キャスター/トレール:27°/108mm
・車重:192kg
・エンジン:水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ471cc
・最高出力:46.6ps/8500rpm
・最大トルク:4.42kg-m/6250rpm
・燃料タンク容量:12L
・変速機:6段
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:110/80R19、150/70R17
コメント
コメントの使い方最近の日本車のデザインは寸詰まりの短足デザインで欲しいものが無かったけど、これはバランスいいね・・久々に欲しいかも。