昨年始まったJAFのバイクけん引サービスが話題となっている。独自のアタッチメントを開発し、サービスカー(レッカー車)によるバイクけん引を可能としたものなのだが、これにより現場に急行できる車両が増え、より迅速な対応も可能となった。早速、その詳細を説明しよう!
文/ベストカーWeb編集部、写真/JAF、ベストカーWeb編集部
■レッカー車でのバイクけん引が可能に!
二輪生活を送っていて不安なのが、出先でバイクが自走不能になったとき。そんなときは当然、バイク保険のロードサービスなどに頼るわけだが、たとえば自動車保険に付帯するファミリーバイク特約を利用して原付二種などに乗っている場合、ロードサービスが利用できない。
こんな不安を取り除こうとがんばっているのがJAFだ。もともと二輪のトラブルには積載車で対応してきたのだが、これまでバイクが積める積載車が全国に209台しかなく、現場へ素早く駆けつけられないといった事態も生じていた。
そこでJAFは、クルマのけん引ができるサービスカー(レッカー車)で、バイクもけん引できないかと考えた。当然バイクは自立しないし、タイプや排気量によってサイズ、形状が異なる。しかしJAFは研究を進め、みごと原付からビッグバイク(1300cc程度)までに対応する特殊なアタッチメントを開発したのだ。
アタッチメントはいくつかのパーツで構成されているのだが、普段は分割されてサービスカーに格納してある。
バイクをけん引する方法なのだが、原理的にはクルマをけん引するのと同じ。まず前輪を「スタンド」というアタッチメントにはめてサービスカーのけん引バーに固定し、後輪は4つのタイヤが付いた「2輪バケット」というアタッチメントに載せる。法的にはロープでバイクをけん引するのと同じ扱いだから、「2輪バケット」にはけん引ナンバーが必要ない(けん引するバイクのナンバーでよい)とのことだ。
2輪バケットは前方に延びる腕の長さが変えられるので、どんなホイールベースでも(※対応範囲:1145~1700mm)対応できる。車体の固定はタイダウンベルトで行う。後輪を接地させたままけん引するわけではないから、安心感はバッチリだ。
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