【撮り下ろし】伝説であり懐かしい、トップガンカラーとZXRレプリカが登場!カワサキのニンジャ40周年記念仕様が発売

【撮り下ろし】伝説であり懐かしい、トップガンカラーとZXRレプリカが登場!カワサキのニンジャ40周年記念仕様が発売

 2024年は初代ニンジャの誕生から40周年の節目。これを記念するカラーが続々登場した。ニンジャ1000SX、ZX-10R、ZX-6R、ZX-4RRの国内仕様に設定された「40thアニバーサリーエディション」を撮り下ろしで紹介しよう!

 

伝統カラーをレギュラーモデルとして4車種に設定

 1984年に登場した初代ニンジャ=GPZ900Rから、2024年で40周年を迎える。これを祝う「40thアニバーサリーエディション」がニンジャ1000SX、ZX-10R、ZX-6R、ZX-4RRの4車に設定された。

 ZX-10Rと4RRは昨秋のジャパンモビリティショーで、他モデルは海外のショーでも発表。いずれも2023年12月23日から発売された。記念カラーのほか、専用エンブレム、当時のデザインを再現したロゴなどを採用。限定版ではなく、レギュラーモデルとして通年販売される。限定版より購入しやすいのが嬉しい。

 一口に記念カラーと言っても、2パターンに大別できる。GPZ900Rに採用された赤×黒、ZXRシリーズに与えられたライム×白×紺の2タイプだ。

 前者はニンジャ1000SXに設定。カラーリングは、1984年型の初代ではなく、2年目のA2カラーや、’84年型GPZ750R(G1)に設定された赤×黒がモチーフだ。

 いわゆるトップガンカラーで、映画『トップガン』および続編の『トップガンマーベリック』でトム・クルーズが駆ったGPZに寄せた車体色。まさしくニンジャを象徴するカラーの一つと言える。

 

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Ninja 1000SX 40th Anniversary Edition(162万8000円 カワサキケアモデル)。標準仕様から3万3000円高となる。

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ファイアクラッカーレッドとエボニーの境目にシルバーのストライプをあしらうのも、往年のモデルに忠実。

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タンク上面にはニンジャ40周年を祝う記念ステッカーを配置。月桂冠をあしらい、チャンピオンマーク風だ。

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タンクのKawasakiロゴは白く縁取り。これも当時のオマージュだ。

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GPZ900Rのロゴを再現した筆文字調の“Ninja”やカウルサイドの“Liquid Cooled”も記念仕様ならでは。

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GPZに採用され、80年代に多かったアルミ切削ホイール。ニンジャ1000ではシルバーのリムテープでこれを再現している。

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ちなみにアンダーカウルの「1000」に関してはアナウンスがないが、欧州仕様のGPZ900Rに採用された900Rのオマージュと思われる。

[元ネタ]トップガンで有名になったA2とG1がモチーフ

 元ネタとなったGPZ900Rは、当時の最先端スポーツ。カワサキ初のDOHC4バルブ水冷4気筒をはじめ、コンパクトな車体と空力性能に優れたカウルを与え、当時としては圧倒的な最高速250km/hをマークした。

 やがて後継機が登場し、徐々にスポーツツアラーとしての役割に移行していった。現代のニンジャ1000SXは安楽な姿勢とスポーティさを兼備しており、キャラクターも近いのだ。

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1985年型の北米仕様GPZ900R(A2)に設定された赤×黒。当時の世界最速機で、水冷直4は115psを発生。1986年に公開された映画『トップガン』のヒットもあり、大人気を博した。

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国内向けにGPZ900Rを750にデチューンしたGPZ750R。1984年型(G1)に設定された赤×黒がトップガンカラーに最も近い。

 
 
 

往年の入魂レプリカ=ZXRカラーを忠実に再現

 スーパースポーツ系のNinja ZX-10R、Ninja ZX-6R、Ninja ZX-4RRに設定された40thアニバーサリーエディションは、ライムグリーン×パールクリスタルホワイトをまとう。

 これは、1989年に登場した4ストレーサーレプリカ「ZXR750/400/250」を代表するカラー。厳密には当初のZXRシリーズはニンジャではなかったが、後年スーパースポーツ系のペットネームにニンジャが使われるようになり、現在はすっかり浸透している。

 さらに全車ともテールカウルの車名ロゴを往年のZXR風にアレンジ。標準仕様のフレームとスイングアームがブラック仕上げなのに対し、当時のZXRを意識したシルバー塗装に変更しているのもポイントだ。

 加えて各モデルともZXRと同様、ライムグリーンのホイールを採用している。

 なおZX-6Rは記念モデルで唯一、メカ的な変更を2024年型において実施。外装はZX-10Rイメージとし、フロントからテールまで空力性能を高めた。ウイングレットのほか、フルカラー4.3インチ液晶メーターの採用もトピックだ。

Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition

 

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Ninja ZX-10R 40th Anniversary Edition(239万8000円 カワサキケアモデル)。スーパーバイク世界選手権で史上最長の6連覇を果たしたマシンのノウハウが息づく。現行型のベースは2021年型で登場した。

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サイドパネルのKawasakiロゴはまさにZXR風。10Rは他の記念車に比べ、ライムの面積が大きいの特徴。さらにアルミツインスパーフレームとスイングアームが極太で、とりわけ銀塗装が目立つ。

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Ninjaロゴは伝統の筆文字風。タンク上の記念ステッカーは、当時のレースシーンを思い出させるチャンピオンロゴ風で、ニンジャ1000SXの黒地に対してライムだ。

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テールカウルのロゴに配した車名のロゴも1989年のZXRシリーズ風。

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10Rと6Rは、往年のZXR風にアウターフォークを黒→ゴールド仕上げとしている。

Ninja ZX-6R 40th Anniversary Edition

 

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Ninja ZX-6R 40th Anniversary Edition(159万5000円 カワサキケアモデル)。2024年型でマイチェンを行い、外装を刷新したほか、4モードの統合型ライディングモードなどを新採用した。

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636cc直4エンジンはカムプロフィールや吸気ファンネル形状の変更などで最新の排ガス規制に対応。従来比で車重は2kg増の199kg、最高出力は4ps減の122psを発生。

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マフラーには触媒を追加。サイレンサーにスリットが入った。

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他車と同様、顔の左右に青×白ラインが入る。プロジェクターLEDライトを新採用し、下部にスポイラー、左右にウイングレットを新設した。

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記念エンブレムは燃料リッドの前側に貼付。従来のアナログタコに対し、スマホ接続機能のあるフルカラー4.3液晶メーターを採用した。

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テールカウルのロゴ。標準仕様と同じく、シートストッパーにエンボス加工されたNinjaロゴが入る。

 

Ninja ZX-4RR 40th Anniversary Edition

 

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Ninja ZX-4RR 40th Anniversary Edition(117万7000円)。現行400ccクラス唯一の直4を搭載するスーパースポーツで、ベース車は2023年夏にデビューしたばかりだ。ラムエア加圧時80psのハイパワーが話題に。

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カウリングのサイズに合わせて最適化されたサイドの「Kawasaki」ロゴ。ロゴの入り方と配色といい、ZXR400に近い。

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4RRの記念エンブレムはこの位置。

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4RRはリヤにZX-10Rと同様のショーワ製BFRC liteを備える。今回の記念モデルでは唯一リヤスプリングもライムで統一した。

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ZXR風のロゴは、やはり「R」の文字が特徴的。

[元ネタ]ファミマではない! 信越化学カラーとしておなじみ

 元ネタとなったZXRシリーズは、レプリカブーム末期にカワサキが満を持して投入した渾身作。250と400は量産バイク初の倒立Fフォークを筆頭に、超高回転型の4ストローク直4エンジンとアルミフレーム、タンク上に設置されたエアダクトなど豪華装備を満載し、高い戦闘力を誇った。しかも250はラムエアまで採用していたのだ!

 なおタンク上のホースはシリンダーヘッドに走行風を導入することが目的だ。

 このカラーの組み合わせはコンビニのファミリーマートを連想する人もいるだろう。しかしオッサンにとっては実に懐かしい。1990年の8耐に参戦したワークスZXRもこのカラーで、メインスポンサーだった「信越化学工業カラー」として覚えている人も多いハズだ。

 

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1989年型ZXR750。ワークスマシンZXR-7のレプリカとして登場。スーパーバイク参戦を意識したモデルだった。

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1989年型ZXR400R。クラス最後発の4ストレプリカとして最新装備を満載し、圧倒的な速さを誇った。1990年の全日本選手権F3ではカワサキ初の勝利をもたらした。

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1989年型ZXR250。400と同様に完全新設計の直4をアルミ製E-BOXフレームに搭載する。装備も400と同等で、ガチの速さを狙った。

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/359369/

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