【新車】BMW R12/R12 nineTついに発売! 東京モーターサイクルショーでも注目の的だった

【新車】BMW R12/R12 nineTついに発売! 東京モーターサイクルショーでも注目の的だった

 盛況に終わった東京モーターサイクルショーは皆様の記憶にも新しいと思う。数々の車両が展示された中、BMWのブースにてひときわ存在感を放つ2台が鎮座していた。「R12」と「R12 nineT」である。4月からすでに販売が開始されている2台だが、新設計のエンジンとフレームを備えたクラシックシリーズとして話題となった。会場での写真を添え、改めて紹介したい。

 

R12とR12 nineTの違いとは?

 すでにご存じの方も少なくないと思うが、そもそもR12とR12 nineTの系譜は全く別。同じ“R12”を名に冠する姉妹モデルではあるものの、R12 nineTはヨーロピアンなロードスター、R12はアメリカンなクルーザーと車両の分類やテイストは明確に違う。

 2013年にBMWモトラッドが90周年を記念して世に出したR nineT。新型のR12 nineTはその精神を受け継ぐネイキッドモデルだ。R12はBMWの全く新しいクルーザータイプとなる。

 

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2013年に登場したR nineT。R12 nineTは正式な後継車に当たる

 

 
 
 

R12の“ROCK”&“ROLL”モードでボクサーエンジンを乗りこなせ

 

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新型R12。外観は紛れもなくクルーザーだ

 

 R12はBMW伝統の水平対向ボクサーエンジンを搭載したクルーザースタイル。今では同社でも数少ない空/油冷DOHCボクサーからは95PSの出力、6,000rpmで110Nmの強力なトルクが生み出される。

 クルーザーとはいえスポーツ特性にも精通しており、フロントフォークには45mm倒立テレスコピックフォークを採用。ライディングモードではROCKとROLLモードが選択でき、ROCKモードではダイナミックな走行が楽しめる。もちろんROLLモードでゆったりとしたクルージングを味わうことも可能だ。

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BMW伝統の水平対向ボクサーエンジンを搭載。タンクの下に“R12”のエンブレムが輝く

 

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テレスコピック式倒立フォークを採用。キャスターは132.5mmとクルーザーらしい角度だ

 

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タンクの形状は特徴的な台形に仕上がっている。ゴールドのハンドルバーがアクセントに

 

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クラシカルなタックロール柄のシート。座り心地も良さそうだ

 

 迫力あるアルミ鋳造製片持ち式スイングアームの中には、セカンダリドライブ「カルダンシャフト」が仕込まれる。タイヤはフロントに19インチ、リアに16インチを採用するなどクラシッククルーザー然としているが、エンジンや駆動方式など様々な特徴的要因からBMWでしか味わえない乗り味のクルーザーとなった。

 モーターサイクルショーで展示されていたのはアヴス・シルバー・メタリック。全3色のラインアップを揃えており、ほかにブラック・ストーム・メタリック、アベンチュリン・レッド・メタリックを発表している。

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大迫力のアルミ鋳造製片持ち式スイングアーム。キャリパーにはBMWのロゴが

 

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サイレンサーはメッキ仕上げでクラシックな装いながら、片持ち式特有の“ハイスペック感”も漂う

 

デザイン、走り、全てが独創的なロードスターR12 nineT

 

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新型R12 nineT。大量のアルミパーツで構成される車体は存在感が違う

 

 前述の通り、前身のR nineTから10年越しに復刻を果たしたR12 nineT。排気量やボア×ストローク比は同系エンジンを積むR12と同じだが、最大出力109PS、最大トルク115Nm/6,500rpmとパワーでは上回る。

 45mm倒立フォークはスプリングプリロード式、リバウンド及びコンプレッション調整式を採用。前後サスペンションのストローク量はR12の30mm長い120mmを実現し、ホイールサイズも前後17インチと走りに特化していることが分かる。

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最大出力109PS、最大トルク115Nm/6,500rpmを生み出すボクサー

 

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直径45mmの倒立フォーク。スプリングプリロード調整式、リバウンド及びコンプレッション調整式を備える

 

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あえて小型のメーターが高級感を演出。スマートキー仕様だが、ハンドルロック用のキーシリンダーが存在する

 

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R12と同様にアルミ製片持ちスイングアームとシャフトドライブ機構を備える

 

 走行モードはRAIN、ROAD、DYNAMICの3種類から選択可能。ABSやトラクションコントロールはもちろん、緊急ブレーキを検知すると自動でブレーキ圧を強くするDBC(ダイナミック・ブレーキ・コントロール)を装備する。

 今回ブースに展示されていたのは初期生産限定パッケージのアルミニウム。クリアコート済みの燃料タンクはブラス加工を施したアルミニウム製であり、オプションパーツとしても別途購入が可能だ。ほかにもブラック・ストーム・メタリック、サン・レモ・グリーン・メタリックがラインアップされている。

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オプションで取り付け可能な719アルミニウムタンク。本体だけでも¥345,400(税込)とプレミアムで、初回限定モデルには標準装備される

 

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こちらもオプションで取り付け可能なアルミ製ウィンドシールド。税込み¥77,506で、初回限定モデルには標準装備される

 

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カバーにはnineTのロゴが。細かい意匠が散りばめられた外装になっている

 

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R12とは異なりフラットな形状のシート

 

BMW R12[2024]

発売日:2024年4月
メーカー希望小売価格(カラー、オプションにより変動)
アヴス・シルバー・メタリック (初期生産限定パッケージ):¥2,507,000(税込)
ブラックストーム・メタリック(ツーリングパッケージ):¥2,147,000(税込)
アベンチュリン・レッド・メタリック(ツーリングパッケージ):¥2,224,000(税込)
ブラックストーム・メタリック(スタンダードパッケージ):¥1,986,000(税込)
アベンチュリン・レッド・メタリック(スタンダードパッケージ):¥2,063,000(税込)

 

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BMW R12[2024] アヴス・シルバー・メタリック

 

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BMW R12[2024] ブラックストーム・メタリック

 

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BMW R12[2024] アベンチュリン・レッド・メタリック

 

BMW R12 主要諸元

・全長×全幅×全高:2,210×830×1,110mm
・シート高:754mm
・車体重量(燃料搭載時):230kg
・エンジン:空/油冷2気筒DOHCボクサーエンジン
・最高出力:70kW(95 PS)/6,500rpm
・最大トルク:110Nm/6,000rpm
・燃料タンク容量:14L
・変速機:6速
・ブレーキ:F=310mmダブルディスク、R=265mmシングルディスク

BMW R12 nineT[2024]

発売日:2024年4月
アルミニウム(初期生産限定パッケージ):¥2,876,000(税込)
ブラック・ストーム・メタリック(アナログメーター):¥2,535,000 (税込)
サン・レモ・グリーン・メタリック(アナログメーター):¥2,567,000 (税込)
ブラック・ストームメタリック(デジタルメーター)¥2,550,000 (税込)
サン・レモ・グリーン・メタリック(デジタルメーター):¥2,582,000 (税込)

 

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BMW R12 nineT[2024] アルミニウム

 

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BMW R12 nineT[2024] ブラック・ストーム・メタリック

 

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BMW R12 nineT[2024] サン・レモ・グリーン・メタリック

 

BMW R12 nineT 主要諸元

・全長×全幅×全高:2,140×870×1,070mm
・シート高:795mm
・車体重量(燃料搭載時):222kg
・エンジン:空/油冷2気筒DOHCボクサーエンジン
・最高出力:80kW(109 PS)/7,000rpm
・最大トルク:115Nm/6,500rpm
・燃料タンク容量:16L
・変速機:6速
・ブレーキ:F=310mmダブルディスク、R=265mmシングルディスク

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/371985/

BMW R12/R12 nineTついに発売! 東京モーターサイクルショーでも注目の的だった【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=371985

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