ホイールハブやディスクローターとの干渉を避けるためのL字型形状
エアーバルブエクステンションはさまざまなメーカーやブランドから販売されていて、固有の製品名はまちまちですが、純正のエアーバルブに接続して向きを変えるという機能は共通しています。
キャップを取り外した純正エアーバルブにエクステンションをねじ込むと、バルブコアが押し込まれてL字型の内部にタイヤ内の空気が流れ込みます。
L字型のもう一方の筒にもバルブコアが内蔵されていて、キャップを外してもタイヤ内部の空気が噴き出すことはなく、エアーゲージやエアーチャックを押し当てることで空気圧チェックや空気圧調整が可能となります。
文字にするとたったこれだけのことですが、このエクステンションによってタイヤのメンテナンスにまつわる不都合が劇的に改善されるのです。
スクーターの小径ホイールはリムからハブセンターまでの距離が短く、ストレート型のエアーチャックを使うことはほぼ不可能です。ところがエアーバルブエクステンションを取り付けることで方向が90度変換されるため、ストレスなくストレート型エアーチャックを使えるようになります。
右側にマフラーやブレーキローターがあり(リヤディスク仕様の場合)、左側にCVTユニットがあるスクーターのリヤタイヤではさらに重宝します。エアーバルブエクステンションをセットした状態で純正エアーバルブにはある程度の柔軟性があるので、大きくひねることなくエアーチャックをセットできます。
フロントホイールに大径ブレーキローターを装着し、リヤホイールにも左右にブレーキロータとスプロケットが装着されたスポーツモデルでも、エアーの通り道を90°振るだけのエアーバルブエクステンションが大いに役立ちます。
後付けでエアーバルブの向きが変わる利便性の高さを知ると、はじめから横型エアーバルブを採用している機種やホイールが羨ましく感じるほどです。
それほどまでにタイヤメンテナンスの作業性向上に貢献するのがエアーバルブエクステンションなのです。
車載工具やパンク修理キットに入れておけば出先での空気圧調整がラクになる
自宅にコンプレッサーやT型のエアーチャックがなく、タイヤの空気圧調整はもっぱらガソリンスタンドで行うのであれば、エアーバルブエクステンションをバイクに搭載しておくことをおすすめします。
自宅にエアーがあれば、自宅とバイクの両方にあっても良いでしょう。機能と有用性に対して価格は明らかに安価だからです。
取り付けてあったエアーバルブエクステンションを外す際、ホイール側のバルブコアから若干のエアー漏れが生じるため「せっかく調整した空気圧が変わってしまうのでは?」と不信感を抱くユーザーがいるかもしれません。
しかし数秒にも満たない「プシュッ」と抜ける空気量が、一か月で10%自然減してしまう圧力より多いことはありません。また使いこなして手際が良くなることで、エアーバルブエクステンションのネジを素早く回して、エアーが漏れる時間を短縮することもできます。
何よりも、エアーバルブをグイッと押し曲げる動作から解放される安心感には代えがたいものがあります。
ストレート型エアーチャックによる空気圧調整に少しでもストレスを感じるなら、問答無用でエアーバルブエクステンションを試してみることをおすすめします。
- ポイント1・多くのバイクが使用しているエアーバルブに対して、ストレート型エアーチャックは使い勝手が悪い
- ポイント2・エアーバルブエクステンションで90°向き変えすることで、ストレート型のエアーチャックがスムースにセットできるようになる
- ポイント3・車載工具に追加しておけば、ガソリンスタンドの空気入れを使った調整が容易にできるようになる
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/maintenance/383879/
これさえあればどこでも空気圧調整できる。車載工具に入れておきたいエアーバルブエクステンション【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=383879
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