日立電鉄は、日本有数の電機メーカーである日立製作所の出資も受け、同社関連工場も多い日立市を中心に鉄道・バスを展開した。しかし関連工場の規模縮小をはじめとした経営環境の変化から、平成期はバス事業の分社化と再統合や鉄道事業からの撤退を強いられた。
そして2017(令和元)年には茨城交通と合併し、平成の終焉とともに日立電鉄もその歴史に幕を閉じた。そんな激動期を迎えつつあった平成前期の日立電鉄の様子を紹介しよう。
(記事の内容は、2024年6月現在のものです)
文・写真/石鎚 翼
※2024年6月発売《バスマガジンvol.125》『平成初期のバスを振り返る』より