台場で「東京バスフェスティバル」が開催される!! 参加39事業者全社のバスが大集結!!

台場で「東京バスフェスティバル」が開催される!! 参加39事業者全社のバスが大集結!!

 以前に告知記事として掲載した「東京バスフェスティバル」が2026年3月14日に開催された。バス運転士が不足する中で、東京のバス会社が集結しての就職イベントである。取材してきたのでその内容の一部を紹介する。

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■確定来場者数は357名!

運営者による開場前の朝礼
運営者による開場前の朝礼

 運営者による確定来場者数は357名で、晴天の天候に恵まれたこともあり開場前にはすでに数十人の列ができるほどだった。列を見ていて女性がチラホラ並んでいたのだが、これらの分析については後述する。

 バスフェスティバルは東京バス協会が主催し、都内の加盟会社のほとんどが参加した。一般的な説明会では基本的にはブースが設置され、そこに並べられた椅子に座り説明を受けるというスタイルだが、ここでは出展各社のブースは存在しない。

 各社が持ち込んだバスの車内が説明会場となるシステムだ。よって、バスを持ち込まないと面接はおろか説明会すら開けないので、参加した全社のバスが勢ぞろいという圧巻の光景だった。

■見た感じでの来場者傾向

開場と同時に多くの来場者が各社のバスを訪れた
開場と同時に多くの来場者が各社のバスを訪れた

 多くの事業者が集まる説明会では、どうしても偏りが出る。すでにお目当ての会社が決まっているのであれば直行するのだろう。バス事業者は運転できるバスから区分すると貸切専業、路線専業、高速専業、これらの複合的な兼業だろうか。

 やはり人気が高いのは高速系で、入社すれば高速バスからスタートできるということから、人気は高めだ。そしてもう一つ区分するとすればブランドだ。電鉄系バス事業者や東京空港交通、はとバスのような誰でも知っている有名な事業者には列が見られた。

 しかし、一時的な切り取りではなく全時間帯を見れば総じてすべてのバス事業者にまんべんなく参加者が滞留していたので、全体としては大きな偏りはないのかもしれない。いずれにせよ、巷で言われる待遇面(主に給与)だけでは測れないのは重要なことである。

 本気で就職や転職を考えている方ほど順番に回っている印象だった。記者も臨時運転士としてバスを運転しているが、深く思ったのは長く働き続けるのであれば、会社の雰囲気、換言すれば居心地の良さが結果的な決め手になると感じている。

リフトバスでハイデッカー車に乗車する体験を実施した日立自動車
リフトバスでハイデッカー車に乗車する体験を実施した日立自動車

 そのうえで、待遇面が合わないのであれば、それは仕方がないことだ。運転士が足りていない現状では、稼ごうと思えば残業前提で働くことになるので、休みはキチンと取れても体を休める時間が取れるか、賃金体系はハンドル時間なのか拘束時間なのか等々の確認は必要だろう。

 現役運転士から記者がいろいろな話を聞いた限りでは、バスの好みは個人差があり一般の路線バスがいいという人もいれば、貸切がいいという人もいる。よってイメージだけで決め打ちしてしまうよりも、自身の性格や連続運転時間、道路の理解等を勘案して無理のない選択をした方が良いのだろうと思う。

 ちなみに記者は一般の路線バスは好きなので、ルートとバス停さえ覚えてしまえば苦はないが、やはり人によるということだろう。間違いのない選択をしたいものだ。

■来場者統計からみた分析

来場者の受付準備中の会場
来場者の受付準備中の会場

 運営者発表の来場者数は357名だったが、内訳を詳しく見てみよう。意外だったのが男女比で、男性が320名で89.6%なのに対して女性は37名で10.4%を占めていたことだ。昨今では様々な採用条件を提供しているバス事業者が多いが、いわゆるママさん運転士等のパートタイムでの女性運転士が活躍しているので、女性の割合は増加傾向にあるともいえよう。

 次に来場者の年齢層別だが、10代 が3名で0.8%、20代が55名で15.4%、30代が62名で17.4%、40代が61名で17.1%、50代が148名で41.5%、60代以上が 25名で7.0%、未回答が3名で0.8%だった。50代が最も多く、現役からの転職を含めてジョブチェンジ先としてバス運転士という選択が現行の仕事でも問題なく働ける層でも多いことがわかる。

 次に現在の職業別では、バス運転手が47名で13.2%、タクシー運転手が7名で2.0%、トラック運転手が14名で3.9%、その他運転手が18名で5.0%、配送ドライバーが9名で2.5%、運転手以外のお仕事が163名で45.7%、就職活動中が45名で12.6%、学生が7名で2.0%、主婦(主夫)が2名で0.6%、その他が42名で11.7%、未回答は3名で0.8%だった。

 同業界からの転職は1割強でさほど多くない印象だが、東京のほぼすべてのバス事業者が集まっているので、現役運転士が転職のために合同で行われる場には行きにくいのはあるだろう。貨物やタクシー等ドライバーを含めても、それ以外の仕事をしている方の来場が最も多く、本気で転職を考えるかどうかは別にしても関心がある事だけは確かだろう。

貸切バスも高速路線も持ち沖縄でも路線バスを持つ東京バス
貸切バスも高速路線も持ち沖縄でも路線バスを持つ東京バス

 最後に来場者の大型二種免許の取得状況については、取得済みが177名で49.6%、取得中が12名で3.4%、未取得が168名で47.0%だった。取得済みなのは、現役かバス運転士の経験あり、あるいは免許は持っているがバス運転士の仕事に就いたことがない人とも考えられるが、それでも半数近くが取得済みなのは意外だった。

 もっともほぼ同数の半数が未取得なので、若い世代であれば、各社が提供している養成プログラムを利用して大型二種免許は取得できるので、さほど心配する必要はないだろう。記者が経験した事業者での教習や訓練をもとに主観で話すとするならば、免許取得はスタートラインであり、あとは運転の上手い下手ではなくセンスの問題だと考える。

 記者のように現に正業がありパートタイム、要はバイト運転士として会社の雰囲気を肌で感じながら居心地の良さを確認できるのであれば、将来そこから正社員や契約社員に移行することも可能なのではないだろうか。

次ページは : ■各社の様子

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