羽田空港から飛行機で1時間くらいのところにある東京都の南の島・八丈島。この島内の主な公共交通機関の一つが路線バスとなっているが、どんなところを結んでいるのかなど、路線系統から見た同地のバス事情をチェックしてみよう。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内本文上とギャラリーに、八丈島のバス事情にまつわる写真があります)
■町営バスが彩る八丈島の公共交通
2026年2月現在のところ、八丈島では八丈町が運営する「八丈町営バス」1者のみが路線バスを運行している。
八丈島を一般的な地図で表示させると、ひょうたんのような形をしていて、“くびれ”の部分の大体中央あたりに島の行政機関が集まっており、町営バスの車庫や案内所などもそのエリアにある。バス停名は「町営バス」だ。
「町営バス」停留所が各方面へ向かうバスのターミナル的役割を持っているが、町営バスの路線系統の種類を見ると、細かな経由地違いは若干あるにせよ、基本的には計2路線とコンパクトな運行形態。
運行エリアが限られているため、ひょうたん型の島内を路線バスで1周塗り潰しは残念ながらできない。
■町営バスの「循環路線」
2路線のうち一つが「循環路線」と呼ばれるもので、その名の通り循環バスの運行スタイル。こちらは島の中心街エリアの簡単な足代わりのような立ち位置で、ちょうど“くびれ”の部分だけクルリと回る経路が組まれている。車両は小型バスの日野ポンチョ。
1日6便と本数はそれほど多くないため、利用する際はホテルなど各所で配布している紙の時刻表(持ってると超便利!)を参考にしながら、ある程度狙っておくと確実。
くびれ部分に建っている八丈島空港に立ち寄るバスはこの循環路線のみとなる。飛行機との接続はそれほど考慮されていない印象ながら、八丈島→羽田行きの最終便には比較的きれいに繋がる。
循環バスということで、仮にバスで1周した場合の所要時間は最大55分。なお循環路線は日曜日に運休するので、そのあたりも意識しておくと安心だ。
■本線的なもう一つの路線
二つ目は特に路線名がないようで、時刻表には「末吉【温泉方面】行き」/「神湊【底土・キャンプ場方面行き】」と書かれている。
こちらは島の“くびれ”部分の上から下まで縦断するのに加えて、島の右側・大きい方のコブの下側を半周して、来た道を戻ってくるような経路設定になっている。
車両は循環路線よりも大きい、全長9mクラスの中型路線車が基本。運行区間の規模と使用車両から見るなら、町営バスの本線的な位置付けといったところか。
くびれ部分の真上(北側)あたりに「神湊」、コブの右端付近に「末吉」バス停があり、端から端までの距離を測ると大体15kmくらい。
全区間乗り通した場合の所要時間は48分前後。この路線もPoint to point型の循環バスの一種と取れる運行スタイルになっている。
例えば終点の神湊に着いても、降車ボタンの知らせがなければ停車せず、そのまま折り返しの末吉行きとして運転を継続する便がある(この前乗ってたら実際そうなった)。
曜日共通で運転しており、1日あたり合わせて末吉方面9便・神湊方面8便の設定。うち全区間を結ぶ末吉→神湊方向が7便、神湊→末吉方向が6便となっている。
実は島の中心部を移動する分には徒歩だけで意外と賄えてしまうのだが、末吉方面へ向かおうとした場合、めくるめく過激な急勾配が手招きしてくるため、バスがかなり重宝する。昼間にもバスの設定があり、観光にも十分使える。
また、同路線は竹芝〜八丈島間の定期船の乗り場になっている底土港の近くを、神湊方向の便だけ通る。八丈島への到着便→バスの接続は一応取られているとも言える範囲で、船の到着後大体30分待ちくらいだ。









