マニアと家族連れの夢と希望が一堂に会した「スルッとKANSAI バスまつり」は深い愛に満ちていた!!

■三重交通がやってくれた?

昭和世代には懐かしい神姫バス中国高速線の復刻塗色で国鉄バスとの共同運行だったが現在は西日本ジェイアールバスと共同運行
昭和世代には懐かしい神姫バス中国高速線の復刻塗色で国鉄バスとの共同運行だったが現在は西日本ジェイアールバスと共同運行

 大阪・関西万博輸送として、唯一の乗合扱いで当日乗車を可能にした神姫バスは中国ハイウェイバス50周年記念の復刻塗装車を展示した。単にラッピングされたバスというわけではなく「中国ハイウェイバス50周年記念・三菱初代エアロバス復刻プロジェクト」というクラウドファンディングで2024年6月~7月にかけて支援を募り、見事目標金額である300万円を達成したということで実現したバスなのである。

西日本ジェイアールバス
西日本ジェイアールバス

 また車内の見学はできなかったが、そのプロジェクトの1つで「三菱初代エアロバス運行当時の車内放送の復刻」というものもあり、こちらも現在放送が行われているという。今年の10月末までは聴くことができるということなので、神姫バス運行便を狙って聴いてみてはいかがだろうjか。

和歌山バス
和歌山バス

 また高速車を展示した事業者としては西日本JRバスや和歌山バス、岡山電気軌道、本四海峡バスなどがあった。そしてマニアにしかわからないだろう特に紹介したいのが三重交通である。三重県のバス事業者で「スルッとKANSAI」は違和感を感じる人もいるかもしれないが、実は三重交通も加盟していて過去のバスまつりにも車両展示などを行っている。

三重交通はすでに廃止されている津・京都間の専用高速車を投入
三重交通はすでに廃止されている津・京都間の専用高速車を投入

 今回は三重~京都を結ぶ高速バスが展示されていたが、実は今後は見ることが難しくなるバスである。津と京都を結ぶ路線は3月15日の運行をもって終了しており、現在は四日市と京都を結ぶ路線のみとなっている。よって間もなくこの文字も見納めになると思われるので、見る人からすれば貴重な展示となった。

関西空港交通
関西空港交通

■路線車も大盛況

山陽バスの復刻塗色
山陽バスの復刻塗色

 路線バスでは新旧さまざまなバスが集った。EVバスは先に紹介した大阪シティバス、阪急バスの他に京都バスがアルファバス ECITY L10を展示しており、こちらは「e-アラシヤマ号」のラッピングが施されていた。山陽バスは創立90周年記念の企画第2弾として登場した旧塗装バスが展示されていた。現在の山陽バスは黄色のボディーカラーであるが、その前の1984年まで活躍していたのがこのカラーであった。こうした以前の復刻塗装というのは往年のファンにとっても懐かしく、見たことがないファンにとってはまた新鮮に映ることだろう。

南海バス
南海バス

 現地に行くともう1台復刻塗装のバスが活躍しているということなので、マニアな方はぜひ。 南海バスは2024年に導入されたワンステップのエアロスター、堺営業所所属の900号車が展示されていた。車内は2列シートが並び、補助席がある通常の路線バスとはレイアウトの異なるバスでネタ車(通常では見る機会がないマニアには熱い車両)だろう。

神戸市交通局のV8エルガ
神戸市交通局のV8エルガ

 貴重といえば神戸市交通局の市バス「456号車」は現役わずか4台というV8エンジンを積んだバスという看板が掲示されていた。やはり坂道の多い道を走り抜けるにはパワーのあるエンジンが必要なのだろう。

奈良交通の日野ブルーリボンシティワンステップ車
奈良交通の日野ブルーリボンシティワンステップ車

 奈良交通が展示したのは2003年式ブルーリボンシティのワンステップバス、京都市交通局は2006年式のエルガノンステップ車でこちらは西工(西日本車体工業)製の車両、そして高槻市交通部は2010年式のUDトラックススペースランナーAでこちらは富士重工業製の車両を展示して車両マニアには大いによろこばれたことだろう。

京都市交通局のいすゞ・西工という西鉄以外ではあまり見ない組み合わせ
京都市交通局のいすゞ・西工という西鉄以外ではあまり見ない組み合わせ

 こうした街中で見るのが難しい車両などは撮影に出向いても会えないことが多いのでこうしたイベントでじっくり見ることができるのは嬉しいところだ。なかなか会えないといえば、会場入口付近に展示されていた下電バスもそうだろうか。下電バスは下津井電鉄のバス事業にあたる名称で、岡山県の事業者だがスルッとKANSAIに加盟している。

高槻市交通部はUD×富士重工業で参戦!
高槻市交通部はUD×富士重工業で参戦!

 今回は2018年式いすゞエルガミオノンステップ車「ジーンズバス」が参加していた。あまりの人気で車内に入るには長い列が出来ていた。それもそのはずで岡山県からはるばるやってきた車内はジーンズバスというだけあって車内にはジーンズが飾られていたり、座席がデニム生地となっていたりとかなりの気合が入っている。現地でも乗車することは可能だが週末と祝日運行となっているので運行日をチェックして乗りバスしたい。

下電バス
下電バス

 そのほか京都京阪バス、ヤサカバス、京阪バス、近鉄バス、江若交通、京阪京都交通、伊丹市交通局、尼崎交通事業振興、そして会場の地元である吹田市のコミュニティバス「すいすいバス」の展示も行われていた。そしてバスの展示エリアを囲むように各社のブースが置かれ、グッズの販売や部品・廃品の販売が行われた。

ヤサカバス
ヤサカバス

 人気のブースでは長い列ができ、雨の中を待つ姿が見られた。部品といっても幅は広く、車内に取り付けられていたつり革や押し釦、ステッカーなどから、バス停の標識や案内看板、運賃箱や車体のフロントグリルと大型のものもあり実際に売れていたのがいかにもマニアが集まるイベントだ。

近鉄バス
近鉄バス

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