マニアと家族連れの夢と希望が一堂に会した「スルッとKANSAI バスまつり」は深い愛に満ちていた!!

マニアと家族連れの夢と希望が一堂に会した「スルッとKANSAI バスまつり」は深い愛に満ちていた!!

 全国各地でバスのイベントが開催されていて、筆者もこれまで何度か足を運んで取り上げた。単体で開催するものや何社かが集まって開催するものなど形態はさまざまであるが、今回はスルッとKANSAI加盟バス事業者が一堂に集まるイベントが大阪府吹田市で開催されたのでレポートする。

文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■スルッとKANSAI

スルッとKANSAIは歴史あるSFシステムの名称だ!
スルッとKANSAIは歴史あるSFシステムの名称だ!

 6月に入った最初の週末にやってきたのは大阪府吹田市にある万博記念公園である。1970年に開催された大阪万博の会場となった場所で、現在は当時の建造物などを一部を残しながら自然文化園、日本庭園として広大な公園となって府民の憩いの場となっている。その万博記念公園で開催されたのが「スルッとKANSAI バスまつり」である。

1970年の日本の栄光が今に輝く万博記念公園
1970年の日本の栄光が今に輝く万博記念公園

 関西を中心とした各府県を巡回しながら2001年より毎年開催されている一大イベントで、スルッとKANSAI協議会加盟のバス事業者の車両などが展示されるほかグッズ販売やステージイベントなど盛りだくさんのイベントである。ちなみにこの「スルッとKANSAI」というのは「スルッとKANSAI協議会」という名称で関西を中心に岡山、静岡を含めた59の鉄道・バス事業者で構成されている団体である。

整理券は廃品即売のマニア向けの要素が強い
整理券は廃品即売のマニア向けの要素が強い

 元々は「スルッとKANSAI」という磁気式カードのストアードフェアシステムの名称として用いられていた。カード1枚で各社の鉄道・バスに乗車できる利便性はかなりよかった。2004年に誕生した「PiTaPa」にシステムは発展的に引き継がれ、カードは2018年2月で終了となった。現在は「株式会社スルッとKANSAI」という会社がPiTaPaを管理している。

■初の有料公園内での開催

25回を数えるスルッとKANSAIバスまつり
25回を数えるスルッとKANSAIバスまつり

 さて筆者は万博記念公園に着くとバスまつりの会場へと向かった。今回で25回目を迎えるイベントはこれまで、広場や特設会場、競馬場などで開催されたそうだが入園料が必要な公園での開催は初だ。そして公園内のお祭り広場を第1会場としてバスの展示とバス事業者のブースが、下の広場を第2会場としてミニカーの販売と関連企業や鉄道事業者のブース、キッチンカーやイベントステージが設けられた。

55年前に万博会場だった場所でバスまつり!
55年前に万博会場だった場所でバスまつり!

 それぞれ入場整理券を配布しての対応である。到着時には既に整理券配布は終了していたので、さらに後ろに並ぶ形で開場を迎えた。今回は28のバス事業者が参加したが、恒例によりバスクラクションの一斉鳴動によりイベントがスタートした。

■万博の余韻冷めやらず

大阪シティバス
大阪シティバス

 第1会場の待機列に並び早速展示されたバスを見た。朝から雨模様で、さらに時折風も吹いて寒さを感じるほどだったが、それにも関わらず多くの来場者で賑わっていた。まず会場に入って最初に目に入ってきたのは、大阪シティバスの車両である。今回は昨年の大阪・関西万博で活躍したいすゞエルガEVが展示されていた。

京阪バス
京阪バス

 JR桜島駅からのシャトルバスでお世話になった人も少なくないのではなだろうか。筆者も今では思い出の1つである。さすがに万博時のラッピングは外されていたが、現在は一般路線へと活躍の場を変えて運行している。またフロントには大阪・関西万博についてのデータも掲示されていて、4月13日~10月13日の会期中に約75000回、約538800kmを走破し、約2320000人を輸送したとあった。

なんかかわいい!
なんかかわいい!

 延べ人数だとすれば筆者もこの中の10人くらいはカウントされているだろうか。また車両内部へも入ることができた。万博輸送の頃が懐かしいが、それとは別に過去の大阪市内の市バス・地下鉄の路線図のパネル展示も行われた。

阪急バス
阪急バス

 まだ港湾区の開発前で開通していない路線があったり、昭和40年頃の路線図には市バスではなく「乗合自動車・トロリーバス」という表記もあったりと興味深い。エルガEVは大阪市内で走行しているので、機会があれば大阪・関西万博を思い出して乗車してみてはいかがだろうか。

阪急観光バス
阪急観光バス

 万博関係といえば同じく会場輸送に参加していた阪急バスのいすゞエルガEVと阪急観光バス、阪神バスも会場で見かけたカラーリングで展示されていた。阪急観光バスは昨年9月に導入されたばかりで、車内の見学はできなかったが12列シートで定員は61名と記載されていた。また座席はUSBポートが設置されていて交通系IC、クレジット決済対応ともあった。

大阪空港交通の路線を引き継ぎ空港バスを運行する阪急観光バス
大阪空港交通の路線を引き継ぎ空港バスを運行する阪急観光バス

 空港バスとして運用されているバスのようなので、決済方法の幅広さは現在では必須だろう。大阪・関西万博の輸送時は側面の「AIRPORT LIMOUSINE」が「EXPO2025 SHUTTLE」と当時の仕様になっていたのも懐かしい。

阪神バス
阪神バス

 阪神バスは高速車「SALAD EXPRESS」であったが、側面には大きなラッピングが施されていて「ゼロカーボンベースボールパーク」と阪神タイガースのキャラクターであるコラッキーが描かれている。この車両は尼崎市と阪神電鉄、そして阪神タイガースとのコラボにより生まれた車両だ。

伊丹市交通局
伊丹市交通局

 尼崎市の小田南公園に出来た阪神タイガースのファーム施設や同公園内の野球場、練習場等のスポーツ施設、大物公園に太陽光発電・蓄電池を導入すると共に不足する電力をごみ発電の余剰電力を活用することや、市内の阪神電車の駅及び尼崎車庫を太陽光等により脱炭素化するという取組みが行われており、その取組みをPRするためのラッピングというわけである。

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